2022 夏 ハートランド倉敷(2022年8月19日~28日開催)~夜の倉敷美観地区、雅やかな風情を感じて
例年では5月のGW期間に開催される、倉敷美観地区の恒例イベント「ハートランド倉敷」。
コロナ禍で2020、21年は中止。今年(2022年)は3年ぶりの開催です。
密集を避けるため、ライトアップによる幻想的な雰囲気を楽しめるイベントとして8月下旬の夜に行われました。
お盆が過ぎて真夏の暑さも少しやわらいできた、8月19日から28日まで10日間の開催。
倉敷のそれぞれのエリアの魅力を表現した新作「希莉光(きりこ)あかり」や、倉敷館を彩るプロジェクションマッピングなど。
和のあかりで照らされた、美観地区の優美な夜のようすをお届けします。
目次
夏の新たなライトアップイベント「第40回ハートランド倉敷」
例年は日中に開催されていた「ハートランド倉敷」。
「第40回ハートランド倉敷」は、期間中の観光客の密集を避けるため、パレードなどの催しは中止。
3年ぶりのハートランド倉敷は、夜の倉敷市美観地区一帯をやさしい和のあかりで彩ります。
期間中、18時30分から21時まで毎日点灯。(※倉敷館のみ19時30分から)
▼点灯場所は以下の4か所。
場所 | 内容 | 時間 |
倉敷物語館(バンブーエリア) | 400個の和ちょうちんと希莉光あかりのやさしい和の灯り | 18時30分~20時30分 |
倉敷川(ウィステリアエリア) | ライトアップ | 18時30分~21時 |
倉敷館 | プロジェクションマッピング | 19時30分~21時 |
倉敷アイビースクエア(ジーンズエリア) | ライトアップ・デニム装飾 | 18時30分~21時 |
“真夏の夜の美観地区をやさしく照らす和のあかり”をテーマに、倉敷美観地区一帯がライトアップされます。
▼「ハートランド倉敷」公式HP
オープニングセレモニーのようす
「第40回ハートランド倉敷」の初日。2022年8月19日の19時から、倉敷美観地区の今橋でオープニングセレモニーが行われました。
伊東香織倉敷市長の主催者代表のあいさつで始まり。
倉敷観光コンベンションビューローの藤原秀則会長による開会宣言で開幕しました。
涼やかな浴衣姿で登場した、第40代倉敷小町の堀日向子さんと谷口綾珠さん。
2人がたいまつに火をともすと、倉敷川の犬走りに設置されたあんどんにもあかりが灯りました。
倉敷の市の花、藤の花が描かれたあんどん。オレンジ色の柔らかなあかりを灯し、倉敷川の水面がやさしく揺れます。
オープニングを飾った、揺らめくたいまつの火。夏のイベントにそっと華を添えてくれました。
倉敷物語館でおもてなし。和のあかりの共演
倉敷美観地区の入口にある、長屋門がみごとな「倉敷物語館」。飾られた希莉光ふうりんが軽やかになびいて、涼し気です。
中庭では「和ちょうちん」と、倉敷光作所が手がける「希莉光(きりこ)あかり」が展示されました。
バンブーエリアと称された中庭は竹で装飾され、その一面に和ちょうちんが400個も。
ちょうちんには、倉敷の市の花・藤が描かれており、“倉敷らしさ”がうかがえます。
倉敷物語館の中庭の一部では、地域ごとにテーマを分けた新作31点を含む希莉光あかりが迎えてくれました。
まず倉敷物語館の門前に展示されたのが、真備地区をイメージした作品。
真備特産のタケノコと竹が彩る和のあかりにほっこり。
▼美しい藍色の和紙を使った、デニムのまち・児島をイメージした作品たち。
瀬戸内海のゆらめく水面をイメージしたあかりも。瀬戸内海に面した児島ならではの作品が並びます。
▼禅僧・良寛(りょうかん)さんが修行した寺・円通寺がある玉島地区をイメージした作品。
名主の家に生まれながらも地位も名誉も捨て出家し、子どもたちと遊ぶことを喜びとした良寛さん。
ほがらかな良寛さんの人柄がにじみ出ている、あたたかな作品のひとつです。
▼船穂(ふなお)地区名産のスイートピーの作品も。
▼ワインとマスカットの作品も力作。
秘密光作員が細工した繊細な竹細工。希莉光あかりと調和した和の装飾のライトアップも見どころのひとつ。
日中とは全く別世界な空間が広がる、倉敷物語館。
地面に映るあかりにもぜひ注目してみてください。
やわらかなあかりで包まれる、倉敷川
青々と茂る柳がライトアップされ、オレンジ色のあかりを灯したあんどんが照らす倉敷川。
ライトアップされる前の夕暮れ時の倉敷川とは全く異なる表情を見せてくれます。
倉敷川に水かがみのように映る、白壁のまち。
美しい景観を眺めつつ、優雅なひとときを過ごせます。
倉敷の四季を映し出す、倉敷館のプロジェクションマッピング
観光案内所でもある倉敷館の壁面には、19時30分からプロジェクションマッピングが投影されます。
藤の花、青く揺れる柳、夏祭りのようすなど。「倉敷の四季」をテーマとした映像が次々と映し出されます。
「わぁ、すごい!キレイ…」と感嘆の声を漏らしながら、足を止める観光客の姿も。
映像は、約3分30分間隔で繰り返し投影されます。美しい倉敷の四季をじっくりと感じてみては?
デニム色に染まる赤煉瓦の建物。倉敷アイビースクエア
明治時代の紡績工場を改築した、倉敷アイビースクエア。
2022年はジーンズエリアとして、繊維のまち・児島のデニムが飾り付けられていました。
赤煉瓦の壁面をつたうアイビーが青色にライトアップされ、落ち着いた雰囲気を味わえます。
真夏の夜のおもてなし。幻想的な倉敷美観地区に魅せられて
活気あふれる昼とは違った表情を見せる、静かな夜の美観地区。
美観地区内の旅館に泊まり浴衣姿で歩く観光客や、切子ちょうちんをもって歩く地元の親子の姿も。
鈴虫の鳴き声が聞こえ、少し涼しくなったきた夏の夜。
夏の終わりが近づくとき。和のあかりに包まれた夜の倉敷美観地区で癒しの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
▼「ハートランド倉敷」公式HP
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