くらしき真備げんきマルシェ(2022年6月25日開催)#キニナッタ イベントレポート
2018年の西日本豪雨発生から、まもなく4年を迎える2022年6月。
JR倉敷駅前にある、あちてらす倉敷で「くらしき真備げんきマルシェ」が開催されました。
真備町で営業されているお店、その他倉敷を中心としたパン屋さんや飲食店が出店。
倉敷帆布のバッグや高田織物の畳縁(たたみべり)の雑貨などの販売に加え、ステージイベントも行われました。
小雨降る中行われた、活気あふれるステージイベントを中心にマルシェのようすを紹介します。
目次
くらしき真備げんきマルシェについて
2022年6月25日に開催された「くらしき真備げんきマルシェ」。
平成30年7月豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市真備町。
「あの日を忘れず、未来に生かしたい」という思いで開催されたマルシェです。
イベント出店料と広告協賛料の一部は、倉敷市立真備図書館へ図書寄贈されるとのこと。
真備町の飲食店はもちろん、岡山の名産品を販売するお店など、約17店舗が出店されました。
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真備の“おいしいもの”をもとめて
西日本豪雨災害の復興支援として、真備町の竹炭を使ったバームクーヘン販売のブースも。
岡山市南区のバームクーヘン専門店「ORIGIN」と、JA晴れの国岡山が共同開発した期間限定の商品。
生地のまわりには、真備町産の竹炭パウダーが練り込まれ、シャリシャリ食感としっとりとした口当たりが特徴です。
なお、売上げの一部が復興支援金として寄付されます。
真備町有井でカフェを営む「CAFE&DINING GLITTER」は、今回イベント初出店!
ドリンクはベリーレモンスカッシュとフレッシュレモンスカッシュの2種類。見た目も涼しげで、暑い季節にピッタリなドリンクです。
パウンドケーキやクッキーのお菓子も販売。お店の若きパティシエが力を尽くした一品です。
次は、真備町の人気洋菓子店「ウォールウォーレン」へ。
アップルパイ、マロンパイ、もちパイなど美味しそうなパイがずらり。
新作の「冷え葛ミルク」。見た目がアイスのような形状の冷たくておいしいひんやりスイーツ。
プリっとした食感に杏仁豆腐のような味わい、甘酸っぱいシャーベット状のフルーツが入った、まさに新感覚のスイーツでした。
▼もちパイは表面のパイ生地がサックサク、中にはよもぎもちがぎっしり!
和と洋がコラボレーションされた甘さ控えめなパイ、オススメです。
早島町の販売店ブースも
「早島町観光センター」のブースでは、ひまりやのレモネードドリンクがお酒も含めて3種類販売。
「ひまりやレモンスカッシュ」は、ほどよい酸味とさわやかなレモンの風味が広がり、後味スッキリ。
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邦美丸のわさびのりや珍味スイーツのしゃりしゃりレモンなど、お酒にちょうど合う特産品も販売されていました。
パネル展「真備における平成30年7月豪雨災害と復興の歩み」
ステージのすぐ近くには、「真備における平成30年7月豪雨災害と復興の歩み」のパネル展のブースが。
災害直後から避難所生活、そして徐々に復興するまちのようすの写真が展示されていました。
水に浸かったまち、泥だらけになった災害直後のようすは今も胸が痛みますが、徐々に笑顔を取り戻す過程がしっかりと写真を通して伝わってきました。
7月1日から4日まで、マービーふれあいセンターで開催される「水害伝承の展示会」のチラシをいただきました。
災害があったことを後世に伝え、防災意識を忘れないための写真をメインとした展示会。
7月2日と3日は、ウォールウォーレンやパンポルト、コーヒーハウスごじとまも出店されます。
パワフルかつ繊細な歌声で魅せる!双子デュオ「まゆみゆ」のステージ
13時からは、倉敷出身の双子デュオ「まゆみゆ」のステージ。
オリジナルソングから始まり、昭和の双子デュオのザ・ピーナッツの歌や朝ドラの歌まで、みんなが聴き馴染んだ楽曲を披露してくれました。
小雨が時折降り、強風が吹くという悪天候の中でしたが、まゆみゆの2人のパワフルなステージに足を止めるひとたちも。
「大変な時期ですが、少しでも真備のことに心を寄せれたら」とトークしたまゆさんのしっとりとした歌声に。
力強いエネルギーを感じるみゆさんの歌声がまゆさんの歌声と重なり、美しいハーモニーが響く。
「ステージに立てる機会をいただけることがうれしい」とお話され、ステージも客先にも笑顔の輪が広がっていました。
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「真備町竹のオーケストラ」のやさしい竹の音色に癒やされて
ステージイベントの最後は、「真備町竹のオーケストラ」による演奏です。
真備町特産品でもある竹を使った楽器で演奏する、真備町の市民音楽団体です。
木琴の木の部分に竹を使った「竹琴(ちっきん)」の、軽やかで心地よいメロディーが響きます。
西日本豪雨ではすべての楽器が水に浸かりましたが、ボランティアのかたが何度も繰り返し洗って乾かし、演奏を再開できるようになりました。
小学生から年配のかたまで、幅広い世代のメンバーが同じオレンジのユニフォームを着て、息を合わせて。世代を超えて胸を打つ、なつかしい楽曲を披露してくれました。
真備を想い、大切に受け継がれる音色。いつまでも続いてほしいと感じました。
真備にこころ寄せる、キッカケに
「このお店は、真備町のどこにあるの?」と訪れたかたがお店の方とお話されるのを聞きました。
今回のマルシェは、楽しみながら“真備町の今”を少しでも知ってもらえる機会も提供されていたと感じます。
治水安全度を向上する小田川合流点付替え事業も進み、2023年に完成予定の真備町。
復興の歩み、イベントを通してこころ寄せるキッカケになればと願います。
(文・写真/まつこ 編集/悠貴)
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