笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

【笠岡】新成人、縁を結ぶ。2026年タイムカプセル開封式

再び集まったことで、また縁がつながったら嬉しい

手にしたのは、小学校卒業時に綴った20歳の自分への手紙。令和7年度の新成人たちが語った、心の軌跡とは。

進学や就職で離れ離れになり、連絡が途絶えていた仲間もいる中で迎えた、再会の一日を取材しました。

笠岡市立小学校 平成29年度卒業生 タイムカプセルの開封式

翌日に成人式を控えた、2026年1月10日。

新成人たち12名が、笠岡市立笠岡小学校の体育館へ集まります。

小学校卒業から約8年。“WEB招待状”をきっかけに実現したのが、6年2組「タイムカプセルの開封式」でした。

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

開けてみないとわからない。

どんな想いが閉じ込められていたのでしょうか。

再会の場で交わされた生徒たちの言葉を中心に、当日の雰囲気をお伝えします。

笠岡小学校、約8年越しの再開

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

笠岡小学校に集まったのは、平成29年度笠岡市立笠岡小学校卒業生の12名。

平成30年(2018年)3月に小学校を卒業した、6年2組の卒業生です。

体育館に入ると、最初はどこか緊張した表情を浮かべる姿も。

しかし「久しぶり、元気だった?」という一言を合図に、少しずつ笑顔が広がっていきます。

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

在りし日の恩師の遺影とともに

会場には、亡き担任の先生の遺影も静かに飾られていました。

6年2組、タイムカプセル開封式

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

6年2組の卒業生23名のうち、この日集まったのは12名。

会場中央に置かれていたのは、先生の遺影です。

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

「先生の奥様からお預かりしました。愛のあるご指導をいただいた先生への感謝と哀悼の意を込めて、ご祈祷をお願いします」という言葉が添えられました。

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

恩師への想いを胸に、黙とうを捧げる卒業生たち。

その後、スクリーンに映し出されたのは、小学校時代の写真でした。

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

先生や保護者の協力を得て集めた写真をもとに、実行委員が作成した映像。

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

運動会や修学旅行、発表会といった行事のほか、学校生活の何気ない日常の一コマも映し出されます。

なつかしい自分や仲間の姿を、真剣なまなざしで見つめる人。

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

隣同士で顔を見合わせ、笑い合う場面もありました。

暗証番号「6223」がつないだ時間

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

タイムカプセルと卒業アルバムと卒業文集

いよいよ、卒業時に封印したタイムカプセルの開封です。「タイムカプセルの鍵の暗証番号、みんな覚えてる?」そんな声と笑い声のあとに、正解が発表されました。

6年2組、23名。

「6223」の番号に合わせると、タイムカプセルが約8年の時を経て、静かに開かれます。

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

実行委員の森さん自身も「何が入っているかわからない」と話していたタイムカプセル。

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

中に入っていたのは、学年通信や計算ドリル、指示棒、ペットボトルの蓋など。

「ゴミ入れるなよ~!」そんな声があがり、会場には笑いが広がります。

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

そして、一人ひとりに手渡されたのが、「20歳の自分へ」宛てた手紙でした。

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プリクラやシールが同封され、イラストが描かれた手紙を開封。「うわぁ~なつかしい!」の声。

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

「うわ、好きだったアイドルのこと書いてる!」「何これ、恥ずかしい!」

恥ずかしさのあまり、手紙を開封できないと話す人も。

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

真面目な表情を浮かべてうなずきながら、12歳の自分からのメッセージを噛みしめるように読む人もいれば。

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

照れくさそうに読む人もいて、その姿はさまざまでした。

物理的にも離れていた時間が、この瞬間だけは一気に縮まったように感じられます。

昔はものすごく広く感じていた体育館が、今は狭く感じるね」そんなつぶやきに、頷く姿もありました。

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

「ムービーまで用意されていて驚いたし、嬉しかった!」と満面の笑顔で話してくれたり。

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

中には、当時好きだったものの穴埋めクイズ形式で書いていた生徒も。

「今になると答えがわからない、好みも変わってしまったな」と成長の時間を実感する声も聞けました。

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

共通していたのは、「好きだったものや楽しかった時間を思い出せたから、ここに集まれてよかった」という想いでした。

タイムカプセル実行委員・森さんインタビュー

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式

タイムカプセル実行委員:森 智輝さん

「この年にタイムカプセルを開封することは決めていました。成人式の前なら、地元に帰ってくる人もいると思ったんです。現代らしくWEBを使えば招集しやすいのではないかと思って、WEB招待状を利用しました」と語る森さん。
退職前の最後の一年を全力で注いでくれた恩師への感謝を胸に、彼は一度途絶えかけた縁を結び直しました
笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式
先生について尋ねると、
「ひとりひとりと真剣に向き合ってくれる先生でした」と、言葉を選びながら答えてくれました。
笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式
「みんな楽しんでくれたので、企画して本当に良かったです。再会できてよかったですね」
現在は笠岡を離れ、他県の大学へ通う森さん。屈託のない笑顔は、あの時と変わらなかったのではないでしょうか。きっと先生も、そっと見守ってくれていたのだと感じます。

WEBでつながる時代に、会いに行く理由

笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式
20歳という人生の節目。
何を考え、何を感じていたかを改めて思い起こすことができた、今回のタイムカプセル開封式。
笠岡市立小学校 平成29年度卒業生 タイムカプセルの開封式
SNSで簡単につながれる時代だからこそ、実際に会って、目を見て話すことの大切さを感じる瞬間が、何度もありました。
今回、WEB招待状「ヨブナラ」を使い、紙ではなく、URLの共有で連絡が行われました。人と人をつなげるきっかけとしての役割を果たしていたように思います。
笠岡市立小学校 平成20年度卒業生 タイムカプセルの開封式
再会は、どこか気恥ずかしくて、つい足がすくんでしまうもの。でも、節目のときこそ、顔を見て言葉を交わしてほしいと感じました。
時を越え、距離を越えても、一瞬で童心がよみがえる。あの頃の笑顔に、もう一度出会えるかもしれません。
(文/まつこ 編集・写真/悠貴)

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