映画『ミステリと言う勿れ』#キニナッタ【岡山・倉敷】ロケ地めぐり
累計発行部数1800万部を突破した、田村由美先生原作の大人気漫画『ミステリと言う勿れ』。
2022年冬にドラマ化され、話題となった作品。2023年9月15日に、待望の劇場版が全国公開されました。
劇場版の舞台は「広島」ですが、岡山県倉敷市でも撮影が行われました。
「狩集家(かりあつまりけ)」の屋敷として、倉敷市児島にある「旧野﨑家住宅」で撮影されたのです。
原作漫画およびドラマ版のファンでもある筆者が、映画公開初日に岡山のロケ地をまわってきました。
周辺スポットと合わせて、その様子を紹介します!
目次
映画『ミステリと言う勿れ』について
菅田将暉が演じる、天然パーマがトレードマークの大学生・久能整(くのう ととのう)が独自の持論を淡々と述べ、事件の謎も登場人物の悩みも解きほぐす…。
そんな新感覚ミステリー『ミステリと言う勿(なか)れ』。
劇場版では、美術展を見るために広島県立美術館へ訪れた主人公の整が、狩集家の遺産相続事件に巻き込まれるというストーリー。
時にクスっと笑える軽快な会話劇や、心を揺さぶる整のセリフが見どころのひとつです。
岡山でのロケは、倉敷市児島にある国指定重要文化財「旧野﨑家住宅」を中心に2022年12月下旬に行われました。
名家「狩集家」の邸宅を舞台で起こる物語は、旧野﨑家住宅でのロケ撮影した映像が使われています。
どの場面で使われているか、着目しながら映画を観るのも楽しそう!
▼映画『ミステリと言う勿れ』公式サイト
瀬戸内を代表する邸宅と美しい庭園。旧野﨑家住宅
敷地面積約3000坪、建物延床面積1000坪。瀬戸内の代表的大庄屋建築「旧野﨑家住宅」。
全国各地のロケ候補の中から、門構えが良く旧家のイメージぴったりだったということで選ばれました。
車坂朝晴(松下洸平)と狩集汐路(原菜乃華)が焼きいもを食べる場面や、赤峰ゆら(柴咲コウ)が整を睨みつけるシーンなど、この24mにもおよぶ長屋門の前で撮影。
長屋門で入場料を支払い中に進むと、すぐ左手の休憩所には出演者のサインが飾られていました。
主屋へとつながる内玄関前には、整くんのパネルも!
基本的に家屋の室内には上がれないのですが、各所の入口や縁側から中の様子を覗うことができます。
そして、順路と書かれた案内板どおりに時計周りに進んでいくと。
表書院では、狩集家の遺言書が公開される物語の重要シーンが撮影されました。
整くんが「犬神家の一族…」と呟いたのですが、まさに偶然なのか必然なのか。
この旧野﨑家住宅で、ドラマ版「犬神家の一族」も撮影が行われています。
手入れの行き届いた、美しい表書院の庭園も見どころのひとつ。
初夏のころには、サツキが美しく咲き誇ります。
そしてさらに奥へ進むと、野﨑家の住まいの中心とした主屋の建物が。
この中座敷から向座敷までの23間(約42m)。九つの座敷が連続しており、ふすまを全て解放しているため、向こう側まで見通すことができます。
テーブルやソファーなどの家具を設置して、整くんが泊まった部屋として撮影されました。
きめ細やかな備前積みによって、すき間なく自然石が積み上げられた裏山へ。
高さは12メートル、カーブを描きながら50メートルほどの石垣が連なります。
通常は立ち入り禁止ですが、この石垣の上からも撮影が行われました。
この石垣の上から邸宅を眺めるシーンは予告にも登場し、迫力のある映像に。
また、台所の前も重要なものを整くんが見つけるシーンで登場していましたね。
広間やメインの玄関、廊下や整くんが泊まる部屋など、数多くのシーンを撮影。
映画の名シーンを振りかえりながら、製塩業と新田開発で財を成した野﨑家の邸宅の歴史に浸ってみては?
▼「旧野﨑家住宅」の公式ホームページ
ロケ地めぐりの途中に。CAFÉ JAPAN BLUE GARDEN
旧野﨑家住宅の斜め向かいにある「CAFÉ JAPAN BLUE GARDEN」で休憩へ。
桃太郎ジーンズ児島味野本店に併設された、テイクアウト専門のカフェです。
色映り、色落ちしにくいデニム生地を使った巾着袋に入ったドリップパックコーヒー。
岡山県備前市の備前焼を再生して作った、リサイクル陶器ブランド「RI-CO(リッコ)」のマグカップやプレートなどが販売され、お土産にもピッタリ。
瀬戸内レモンと倉敷産ラムネで仕上げた炭酸ドリンク「青い、ラムネード」。
児島特産のデニムを思わせる青色が特徴的な甘酸っぱいドリンクです。
シュワシュワっとした爽快な炭酸が、残暑厳しい季節にピッタリ。
スッキリとした味わいのスペシャリティコーヒー。アイスクリームを浮かべたコーヒーフロートも人気とのこと。
笑顔のステキな店長さんが迎えてくれます。
▼CAFÉ JAPAN BLUE GARDENの公式インスタグラム
創作料理を提供するカフェ&バル「SIO/シオ」
野菜をたっぷり使ったランチやワインに合う一品メニューを提供する、オシャレなカフェ&バル「SIO/シオ」。
児島ジーンズストリート内に、2022年10月にオープンしました。
「旧野﨑家住宅」から、徒歩約5分。
この日のランチは、カレーとパスタとコース料理の3種類。
その中から、カレーをオーダーしました。
トマトの酸味とスパイスの辛味のサラッとしたカレーに、しっとりとしたローストポークとの相性は抜群。
本日は、カレー日和。
カレーをこよなく愛する整くんと一緒に、美味しくいただきます。
▼「SIO/シオ」公式インスタグラム
映画冒頭のシーンで登場!鷲羽山公園線へドライブ
次のロケ地「鷲羽山公園線(旧鷲羽山スカイライン)」へ。
倉敷市の南部を通る全長約18Kmの一般県道です。
水島港湾岸沿いに立ち並ぶ水島コンビナートを一望できるこの道路は、映画冒頭のドライブシーンで登場。
映画で登場したシーンと同じ場所での撮影は難しかったため、展望台から望む絶景を紹介します。
先ほど立ち寄った旧野﨑家住宅を含む、児島地区一帯を見渡すことができますよ。
▼「児島展望台」から「水島展望台」へは車で約10分。
児島展望台から水島展望台へと向かう途中に、今回の映画の冒頭シーンを撮影した場所があります。
カーブが多い道のため、安全運転でドライブを楽しんでみてください。
海辺の夕焼けシーンを目に焼き付けて。玉島の沙美海岸
旧野﨑家住宅から、西へ車で約40分ほど。
日本ではじめて海水浴場としての施設が開設されたという、玉島の「沙美海岸(さみかいがん)」へ。
日本で最初の人工養浜工事が行われ、南国風に整備された沙美海岸は、その美しさから「日本の渚・百選」にも選出されています。
映画では、狩集汐路(かりあつまりしおじ)と犬堂我路(いぬどうがろ)が夕日を眺める、印象深いシーンとして登場しました。
海の水面がキラキラとオレンジ色に輝き、儚い美しさに目を奪われます。
King Gnuによる、映画の主題歌『硝子窓』を聴きながら夕焼け色に染まる海を眺めると、より映画の世界観に没頭できますよ。
夕焼けの時刻前にぜひ立ち寄ってみてください。
映画と合わせて、岡山ロケ地めぐりも楽しんで
JR児島駅構内では、映画『ミステリと言う勿れ』パネル展を開催中です。(2023年10月23日まで)
ロケ地と合わせて、周辺スポットでランチや買い物も楽しんでみてください。
最後に、夜の鷲羽山スカイラインの水島展望台へと車を走らせました。
水島コンビナートの夜景は、「全国夜景100選」にも選ばれています。
ジャンルを問わず、作品の世界観を邪魔しない豊富なロケーションが魅力の岡山。
聖地巡礼のあとは、気になるシーンを見返しに再び映画へ足を運びたくなるかもしれません。
岡山ロケ地めぐりを通して、お気に入りスポットを見つけましょう!
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