【倉敷美観地区・阿智神社】「希莉光あかりで紡ぐ 〜光と影、そして衝動〜」開催
2023年、ホテル雅叙園東京で開催された「和のあかり×百段階段2023」、愛知・飛島村「Tobishima Lights(トビシマライツ)」での展示作品を中心に、倉敷で一般公開初となる作品展が阿智神社で開催されます。
“くらしき和あかり創造集団”倉敷光作所が手掛ける、希莉光(きりこ)あかりが織りなす光と影の世界を日中に楽しめるスペシャル企画です。
入場券は、展示作品の原画をもとにして描かれた6種類の「特別希莉光御朱印(500円)」。
開催概要とともに、優美な作品の中から一部を先駆けて紹介します。
希莉光あかりとは
幻想的な和の空間を演出する「希莉光あかり」は、お盆の時期に飾られた切子灯篭をヒントに、特殊光作員ことアーティスト須山寛子さんが考案。
令和の改元を機に従来の切子あかりを“希莉光あかり”へと構造的に進化させ、東京都指定文化財「百段階段」など、近年では県外の多彩な企画展にも出展されています。
地元では倉敷美観地区のイルミネーションイベント「倉敷春宵あかり」や、「ハートランド倉敷」、斎館での「幻想あかり」が開催。
今回の作品展では「くらしき きらめきのみち」で、あちてらす倉敷に設置されていた巨大希莉光オブジェのオリジナル版の希莉光あかりもお披露目されます。
開催日程について
ホテル雅叙園東京の展示を再現する会場は、倉敷美観地区の鶴形山に鎮座する阿智神社境内。
入場券は、授与所でいただける希莉光あかりのデザインモチーフに作成された図柄の〈御朱印チケット〉特別希莉光御朱印(500円)。
5月第三土曜日の春季例大祭に合わせた、神聖な場所での企画。開催日時は以下の通りです。
9時〜16時【7月20日・8月7日 20時まで】
倉敷ものづくり・作品の見どころに迫る
消しゴムはんこアーティストとしての一面も持つ、倉敷光作所の須山寛子さんの希莉光あかり完成までのプロセスがTVモニターや展示で紹介。
作品により、100時間以上かけて製作されるという繊細な細工の工程の一部が公開されています。
一つ一つ想いのこもった約20作品の展示は、ぜひ実際に間近で鑑賞してほしいと思います。
屋外展示では表現できない、精密なデザインや和紙の質感も注目ポイント。
音楽、美しいグラデーション、空間全体で非日常的な癒しを与えてくれます。
展示台の上にうつる灯は改良を重ねて、はっきりと模様が刻まれているとのこと。
この他にも竹あかりや、トビシマライツで初披露された木のブロックから徐々に模様が浮かび上がるLED演出の希莉光あかりも。
こちらはぜひ会場で体感してみてくださいね。
“光と影、そして衝動”のストーリー
希莉光あかりに込められた、希望と癒しの光。
ホテル雅叙園東京「和のあかり×百段階段」への出展の道のりを経て、作家としての暗闇をさまよっていた状態から“たくさんの人に作品を届けたい”という希望を取り戻したと須山さんは語ります。
2024年7月から開催される「和のあかり×百段階段2024 ~妖美なおとぎばなし~」では、あるお伽話をテーマに新作も製作中です。
開催される場所や、ひとによって表情が変化する“希莉光あかり”作品の数々。
物語の一端に思いを馳せながら、特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
(文・写真/悠貴)
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。