「山陽道やかげ宿」が2021年3月オープン。矢掛町全体がまるごと道の駅に!
旧山陽道の宿場町であり、中心市街地には現在も歴史的な町並みが残る、矢掛町。
矢掛町中心部の国道486号沿いに、道の駅「山陽道やかげ宿」が、2021年3月28日オープン。
山陽道やかげ宿や近くの矢掛商店街では開業記念イベントが開かれ、にぎわいをみせました。
黒を基調としたモダンなデザインの道の駅と、同時にオープンした新たなカフェを紹介します!
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目次
矢掛町について
参勤交代のときに、まち全体で宿を提供していた江戸時代の宿場町・矢掛。
大名などの宿泊や休憩の場として利用されていた「本陣」と、大名に次ぐ家老などが宿泊した「脇本陣」があります。
その矢掛町矢掛宿が、2020年の12月に「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。
また、旧矢掛本陣石井家住宅から旧矢掛脇本陣髙草家住宅までの計510メートル区間を対象とした、無電柱化工事が2021年2月に完成。
27本の電柱が撤去され、江戸時代の風情を残す街並みが以前にも増して、より趣深い景観へと変化しました。
黒を基調とした、モダンでスタイリッシュな道の駅「山陽道やかげ宿」
「山陽道やかげ宿」は、物産や飲食をあえて設けない、全国でもめずらしい新しいスタイルの道の駅です。
その目的は、隣接する矢掛商店街へと誘導するため。
まち全体が「やかげまるごと道の駅」として、市街地全体の活性化を目指した道の駅が誕生しました。
道の駅のデザインは、岡山県出身の工業デザイナー・水戸岡鋭治(みとおかえいじ)氏が手がけました。
「デザイナーとして可能な限り手間暇かけて、ぜいたくな小さな美術館のような空間を作りました。
少しモダンで機能性のある建物。懐かしくて新しいデザインに仕上げました」と水戸岡さん。
1階は休憩コーナーと観光スポット・特産品を紹介するコーナー。
▼椅子の布生地は、豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」と同じ素材を使用。
また、さまざまな種類の特産品が展示されているスペースもあります。
▼矢掛町美川地区「みかわてらす」の陽気なピクルス&ディップソース。
▼やかげ観光大使「やかっぴー」の愛らしいグッズや、柚子と味噌の豊かな風味が特徴の和菓子「柚べし」も。
展示されている商品が気になったら、ぜひ矢掛商店街へ足を運んでみてください。
2階には、親子3代一緒になって楽しんでほしいという思いから作られたキッズスペースも。
▼展望デッキは、自然豊かな小田川と嵐山を眺められ、開放的な空間となっています。
のんびりと会話を楽しむ人でにぎわっていました。
営業時間は、9時から17時まで。トイレは24時間利用が可能です。
道の駅前の駐車場は無料となっており、39台を配置しています。(普通車29台、大型車10台分)
「山陽道やかげ宿」近くに、過去と未来をつなぐコーヒースタンドがオープン
コーヒースタンド「YKNOT/COFFEE/WORKS(ワイノットコーヒーワークス)」が2021年4月5日よりソフトオープンしました。(4月19日より正式オープン)
山陽道やかげ道の駅の北側、すぐ隣という立地。
地元の人に愛され惜しまれながら閉店した、店主の祖母や、両親が営んでいた「つるはし食堂」の跡地です。
取材した日は、エスプレッソベースのアイスラテを注文。
ほろ苦いコーヒーの味わいも残しつつ、スッキリとした後口でした。
▼ひとつひとつハンドピックで欠点豆を取り除いてクリーンな味を実現した、焙煎豆も販売。
▼店内には、約8人座れるベンチシートも。
コーヒーをはじめ、オーガニックティーとクラフトビール。フレーバースパークリングやキッズドリンクなどさまざまなドリンクを販売。
道の駅のすぐ近くなので、展望デッキで景色を眺めながら、ドリンクを片手にのんびり休憩もオススメです。
観光スポットや飲食店情報を提供する、おもてなしの拠点「矢掛ビジターセンター問屋」
道の駅より東へ徒歩約1分の場所には、「矢掛ビジターセンター問屋」。
矢掛町が古民家を改装して整備した観光施設も道の駅と同時にオープンしました。
観光スポットやイベント、飲食店情報などを提供するおもてなしの拠点です。
施設の指定管理者でもある一般財団法人・矢掛町観光交流推進機構(やかげDMO)の事務所にもなっています。
情緒あふれる中庭もステキです。
ゆっくりとした時間を過ごしてほしい。カフェと木工作家のギャラリー「ときとま」
ビジターセンター問屋から東へ徒歩約3分。2021年4月よりプレオープンした、カフェと木工作家フジタマリのギャラリー「ときとま」へ。
木のぬくもりを感じる、温かみあふれるギャラリー&カフェです。
色々な木を組み合わせたアクセサリーや、花器など身の回りのものから家具を制作している作家・フジタマリさん。
それぞれの木の色の特性を活かし、木との出会いを大切に日々の暮らしの中に彩りを加えられるような作品作りを心がけているそうです。
素朴な甘さ控えめの「キャラメルバナナケーキ」やスッキリしたコーヒーをいただきました。
おだやかな空間で木のぬくもりを感じながら、時間を忘れてほっと一息できました。
続々と新しいスポットが誕生し、進化するまち「矢掛」
歴史と伝統を守りつつ、新しい時代に寄り添うかたちの道の駅が誕生した、矢掛町。
2018年には、地域資源の活用と古民家再生による宿泊施設「矢掛屋」が、アルベルゴ・ディフーゾ(分散型ホテル)の認定を受けました。
さらにまち全体が、世界初の「アルベルゴ・ディフーゾ・タウン」として認定され、現代の宿場町としてサステナブルなまちづくりへと進化しています。
風情ある街並みを眺めながら、矢掛商店街のマップ等を参考に、矢掛をまるごと探索してみては?
▼道の駅「山陽道やかげ宿」の地図はこちら
▼やかげ観光駐車場はこちら
駐車場マップ|矢掛町公式ホームページ (town.yakage.okayama.jp)
▼やかげ観光大使「やかっぴー」インタビュー記事はこちら
▼道の駅より車で約8分の場所にある、矢掛のカフェ「カフェフルーツトピア」の記事はこちら
▼「カフェフルーツトピア」桃パフェ(2021)の記事はこちら
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