倉敷市立真備図書館が2年7ヶ月ぶりに再開館!帰ってきた、真備町の憩いの場所
真備町のみんなが待っていた、図書館が帰ってきた!
2018年7月の西日本豪雨で被災した倉敷市立真備図書館。
2021年1月31日にもとの場所(真備町箭田)で2年7ヶ月ぶりに再開館しました。
憩いの場所、真備図書館のようすをお届けします。
真備図書館について
真備図書館は、2018年の西日本豪雨で約3.5メートル浸水。
1階は完全に水没、2階も3センチの床上浸水し、約12万7000冊の図書は全損しました。
2019年には、真備公民館を間借りした仮設図書館として再開。2021年1月24日まで地域の憩いの場所として仮設営業していました。
市民や慈善団体、横溝正史の次女・野本瑠美さんやお孫さんたちが書籍を寄贈や寄付をし、約10万冊をそろえてもとの場所で再開へ。
「マービーふれあいセンター」(2021年7月再開館予定)に隣接する、近未来的な外観の建物です。
1階が書籍とカウンターなど、2階は学習室、3階は観測機械室、屋上には「たけのこ天文台」(2021年2月より再開予定)があります。
倉敷市立真備図書館
住所:岡山県倉敷市真備町箭田47-1
開館時間:火水金土日 10時~18時
木曜日のみ 10時~19時
(木曜日が祝日の場合は10時~18時)
閉館日:毎週月曜日
毎月最終金曜日(8月と12月は開館)
特別整理休館
年末年始(12月29日~1月4日)
電話番号:086-698-9393
HP:倉敷市真備図書館
再開した真備図書館の館内のようす
館内へ入ると、ロビーにて「MABI・BIRD―まびのとり」が展示されています。
「MABI・BIRD―まびのとり」は、真備図書館の再開を記念して制作された立体絵画です。
放課後等デイサービス「ホハル」の子どもたちや、読み聞かせボランティアメンバー「真備図書館を応援する会」のかたたちが協力して制作されました。
真備町が自然とともに暮らせる豊かな故郷となるよう願いが込められています。
入り口で手指の消毒をして館内へ入ると、「わたしは真備のここが好き」のコーナーが展示されていました。
真備町に住む65人から集めたふるさとへの思いを込めた作文など70点を掲載した、真備図書館再開記念文集です。
真備町で再開したうどん店「さるや」さんや、喫茶店「ごじとま」への想いや、真備町の自然と真備に住む人のやさしさについてなど、さまざまな視点での真備町への愛がつづられています。
心あたたまる作品が掲載されていて、改めて真備の魅力に気付かされました。
館内は、天井が高いドーム形です。
本棚の高さが低くなり、子どもたちが手に取りやすくなっていました。
▼大きな絵本も並んでいます。
▼絵本コーナーの奥には、お話の部屋も再建。
▼災害前にはなかった授乳室があらたに設置されています。
▼真備町ゆかりの作家・横溝正史のコーナーも。
▼机と椅子の席も距離を離してあります。
この席を利用する際は、カウンターで手指消毒や健康チェックをして座席カードを受け取り、1時間までの利用となっていました。
満席でない場合は、1時間のみ追加で延長が可能です。
真備図書館を再開するにあたって。藤井館長のお話
藤井館長ー
仮設図書館を始めたとき、訪れた子どもさんが大型絵本を持って離さずに寝てしまって。子供さんにも喜ばれていることが嬉しかったですね。
また、「命以外は何もかもなくなってしまって自分も流されてしまえばよかった」とお話するかたがいました。
「でも、本を読んでいるときは気がまぎれる」といって、仮設図書館へ毎週来られるかたがいて。
そういうかたのためにも、きれいな本を集めて、楽しんでほしいと思いました。
ここに来たら、誰かに会えるかもしれないという図書館になってほしい。
被災という非日常から、日常が戻ってくるという役に立てばと思います。
今日は真備のかたがたくさん来てくれたのを見て、本当にありがたいし嬉しく思います。
本を楽しむ日常が真備に帰ってきた
子どもから大人までたくさんの真備町のひとが訪れた、2021年1月30日。
本を選ぶ嬉しそうなかた、黙々と読書をする人、絵本の読み聞かせをする親子など、老若男女さまざまなかたが図書館を楽しんでいました。
憩いの場所として、再び同じ場所で再開した真備図書館。
本をのんびり読める場所の再開に感謝の気持ちでいっぱいです。
▼場所はこちら
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