第15回 倉敷春宵あかり(2022年3月12日〜3月21日開催)~倉敷美観地区をつつみ込む、華やかな和のあかり
冬の寒さがやわらぎ、梅の花や河津桜が咲くころ。
倉敷美観地区の夜を彩る「倉敷春宵あかり」が開催されます。
倉敷美観地区一帯を和のあかりで照らし、見る人の心をなごませる夜間照明イベントです。
幻想的な雰囲気に包まれた夜の倉敷美観地区は、昼間とは異なる美しい景観を見せてくれます。
春の訪れを告げるイベントのようすを写真を中心にお届けします。
目次
「第15回 倉敷春宵あかり」について
「第15回 倉敷春宵あかり」の開催期間は、2022年3月12日(土)から3月21日(月・祝)まで。
点灯時間は17時30分から21時。期間中は毎日点灯しています。
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、昨年に引き続き規模を縮小しての開催です。
第15回は、「影絵あかり」「和傘あかり」「希莉光(きりこ)あかり」「春宵あんどん」の4種類の展示がメインです。
開催期間中は、Instagram写真投稿キャンペーンも開催しています。
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「春の訪れ」と「倉敷の日本遺産」がテーマの「希莉光(きりこ)あかり」
まず最初に訪れたのは、倉敷美観地区の玄関口に位置する「倉敷物語館」。
東大橋家住宅を一部改造し、市民や観光客の交流の場所としてオープンした施設です。
トイレやベンチもあり、休憩に最適な場所。
倉敷を中心に和のあかりをテーマとしたイベントを企画する「倉敷光作所」が生みだした「希莉光(きりこ)あかり」。
倉敷美観地区で夏のお盆時期につるされた「切子灯篭」を夜のあかりとして飾れないかと考え、新たに誕生したものです。
2022年は、倉敷物語館の長屋門前に約20個の「希莉光(きりこ)あかり」とスイートピー、竹のあかりが飾られました。
倉敷市船穂地区は全国有数のスイートピーの産地。パステル調の淡い色合いと甘くやさしい香りに癒されます。
2022年の「希莉光あかり」のテーマは、「春の訪れ」と「倉敷の日本遺産」。
桜が舞い散り、波紋が広がり、水面に桜の花びらが落ちているように見えませんか?
和服姿の女性のシルエットと舞い散る桜の幻想的なあかりに、思わずうっとりと見惚れます。
倉敷の日本遺産をテーマとしたあかりも愛らしい仕上がりです。
持ち歩くとあかりの一部になれる「切子ちょうちん」は、倉敷物語館の受付にて限定販売中。(受付は9時から17時45分まで)
作家が製作した、試作型の切子ちょうちん。中に入っているLEDライトをつけると、地面に桜が浮かび上がります。
美しい演出を見た人は「わぁ」と嬉しい歓声をあげていました。
繊細な細工が施され、年々クオリティに磨きがかかる希莉光あかりの作品はどれも必見です。
倉敷アイビースクエアを照らす「倉敷春宵あんどん」
「倉敷アイビースクエア」は、明治時代の倉敷紡績所(現クラボウ)本社工場を再開発し、ホテル・文化施設をあわせもつ複合観光施設。
蔦(アイビー)がからまる赤いレンガが目を惹く建物です。
1400平方メートルにもおよぶ開放感のある中庭広場を中心に、「倉敷春宵あんどん」が展示されています。
赤煉瓦の建物の窓からこぼれるあかりと和のあんどんのあかりが調和し、レトロモダンな雰囲気を楽しめます。
庭の池の水面に映る、揺らめくあかりもロマンティック。
密にならず広々とした空間で撮影できるため、オススメのスポットのひとつです。
倉敷川を彩る「和傘あかり」
およそ100本の和傘をランプシェードに見立て、倉敷川沿いに並べられた「和傘あかり」。
19時ごろになり辺りが真っ暗になると、照らされた赤、青、緑、紫などのさまざまな色の和傘がより一層輝きを放ちます。
記念撮影は倉敷川に溶け込む、美しい景色を背景に。
白壁の歴史ある町並みを和のあかりが優しくつつみ込み、まるでタイムスリップしたかのよう。
「どの色が好き?」「あの傘、キレイだねぇ」と足を止め、ゆっくりと美観地区を散策するひとでにぎわっていました。
影絵あかり「春宵歳時記」
歴史ある建物の窓に映される「影絵あかり」は、美観地区一帯の7施設で見られます。
春にちなんだ影絵を投影。場所によって、映し出される影絵はそれぞれ違います。
国重要文化財・大橋家住宅や倉敷館の窓に投影されているので、探しながら散策してみてくださいね。
春の訪れ。倉敷美観地区で魅せられる
「第15回 倉敷春宵あかり」は2022年3月21日まで。
イベント期間中のみ営業時間を延長されている店舗もありました。
散策の途中、休憩に訪れてみるのもオススメです。
修学旅行のイベントの一環として製作した切子ちょうちんを持って歩く小学生の姿や、艶やかな着物姿の観光客のかたも。
さまざまな年代のかたが笑顔で夜の美観地区を楽しむ様子を見れて、筆者も心なごむひとときを過ごせました。
新たな発見を求めて、ぜひ倉敷美観地区で春の宵を堪能してください。
(文/まつこ 写真/悠貴)
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