
映画『蔵のある街』#キニナッタ【倉敷】ロケ地めぐり
2025年8月22日、全国公開された映画『蔵のある街』。
岡山県倉敷市を舞台に、ひと夏の青春物語が丁寧に描かれています。
美観地区をはじめ、水島臨海鉄道やJR倉敷駅周辺など、倉敷の街並みがふんだんに登場。

「ここ、あのシーンで見た!」と、思わず足を運びたくなるような、魅力的な情景に満ちた映画です。
実際にロケが行われた場所を中心にめぐりながら、休憩や寄り道スポットも合わせて紹介します!
- 映画『蔵のある街』とは
- ロケ地マップを手に入れて出発!
- ①「水島臨海鉄道 倉敷市駅」~紅子たちの通学のシーン~
- ②「食器のみつはた」~蒼の実家~
- ③「肉のいろは」~行きつけの精肉店~
- 【寄り道】街歩きの途中に寄ってみて「MATCHA STAND KURASHIKI」
- ④鶴形山隧道(トンネル)~髭の男登場~
- ⑤井上家住宅の路地〜紅子と蒼の再会〜
- ⑥阿智神社〜祈一の実家〜
- ⑦美観地区のシンボル「大原美術館」~古城が勤める美術館~
- ⑧「語らい座 大原家本邸」~古城と紅子たちが対話する~
- ⑨「新渓園」~町内会の集会所~
- ⑩「林源十郎商店」の屋上~ポスターメインビジュアル~
- ⑪「アヴェニュウ」~仙太が営むジャズ喫茶~
- 【休憩】倉敷館ではパネル展を開催中(※9月30日まで)
- ⑫「日本基督教団 倉敷教会」~蒼と祈一が夜に語る~
- ロケ地めぐりをおえて
映画『蔵のある街』とは

倉敷美観地区を中心に、オール倉敷で撮影された映画『蔵のある街』。
コロナ禍の日本で打ち上げられたサプライズ花火をきっかけに企画が始まり、倉敷出身の平松恵美子監督が地元有志の実行員会と協力して完成させました。
物語は、幼なじみの自閉症の兄のため、高校生たちが倉敷の街で花火を打ち上げようと奮闘する姿を描いたもの。人々の「つながり」と「成長」を映し出す、希望の物語です。

主演は、宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』の主人公の声優を務めた山時聡真さんと、NHK大河ドラマ『べらぼう』に出演した中島瑠菜さんの若手ふたり。
さらに、倉敷出身の高橋大輔さん、MEGUMIさん、俳優の堀家一希さんと前野明哉さんらも出演しています。

豊かな自然と産業が共存し、古い街並みが共存する「倉敷の今」が凝縮された本作。ぜひ劇場で味わってみてください。
ロケ地マップを手に入れて出発!

映画鑑賞後の2025年9月上旬。まだ夏の暑さが残る倉敷の街を『蔵のある街』ロケ地マップを片手に散策してみました。
ロケ地マップは、倉敷駅前観光案内所や倉敷館観光案内所など倉敷の観光および関連施設を中心に9月1日から順次配布中です。
※配布先やロケ地マップのPDFはこちら
JR倉敷駅に隣接する「さんすて倉敷」にある、コーヒー&フレッシュジューススタンド「マルゴデリ」。
倉敷駅の玄関口に位置する場所で、期間限定のいちじくジュースでのどを潤しました。

いちじくジュース 700円 ※期間限定
映画に出演された役者さんが立ち寄ってくれたというお話も聞けましたよ。
①「水島臨海鉄道 倉敷市駅」~紅子たちの通学のシーン~

まず最初に訪れたのは、JR倉敷駅に隣接する「水島臨海鉄道 倉敷市駅」。

主人公の高校生・白神紅子(しらがべにこ)と兄のきょんくんが通学で利用するシーンでたびたび登場しました。
2025年に営業55周年を迎えた水島臨海鉄道は、タオルや鉄道印などの記念グッズも販売中なので、合わせてぜひチェックしてみてください。

アクリルキーホルダーが入ったガチャガチャも
また、2026年4月30日まで、映画『蔵のある街』のラッピング列車が運行中。ラッピング列車に乗って、紅子が通学のため乗り降りしていた「福井駅」で往復するのもオススメです。
②「食器のみつはた」~蒼の実家~

倉敷駅から倉敷センター街の一角、アーケードの下に店を構える「食器のみつはた」は、蒼(あおい)の実家として登場しました。
和洋の食器、花器、リーズナブルなものから高価なものまで幅広い品ぞろえが自慢の老舗店です。

涼し気な音が鳴り響く、店先の風鈴たち
「よかったらぜひ見ていって」と店のおばあちゃんが迎えてくれます。映画を観て立ち寄ったことを告げると、ニコニコ笑顔で喜んでくれますよ。
③「肉のいろは」~行きつけの精肉店~

さらに南へ進み「えびす通商店街」を抜けて、「えびす商店街」へ。お目当ては、火曜日から金曜日まで営業されている「肉のいろは」。

リーズナブルな惣菜などが並び、地元の人に長く愛されている精肉店です。

このお店では、紅子ときょんくんが夕飯のおかずを購入する場面が撮影されました。

ミートコロッケ 1個40円 ※2025年9月時
小ぶりなサイズのため、食べ歩きにもちょうど良い。時間によっては、揚げたてアツアツをいただけますよ。
【寄り道】街歩きの途中に寄ってみて「MATCHA STAND KURASHIKI」

えびす通りを抜けた先の美観地区本通りに、抹茶ラテスタンド「MATCHA STAND KURASHIKI」が9月1日にオープン。

京都宇治抹茶と岡山県産牛乳を使用し、自分自身で抹茶を点てる体験ができるドリンクスタンドです。甘さを「無糖、控えめ、普通」から選べるのも特徴のひとつ。
ロケ地めぐりの途中に寄ってみてはいかがでしょうか。
④鶴形山隧道(トンネル)~髭の男登場~

倉敷公民館の建物をめざして歩き進めると、左手側に鶴形山隧道(トンネル)が見えてきます。

紅子がスケッチを始め、髭の男を見つけたきょんくんが追いかけていくシーンが撮影されました。
⑤井上家住宅の路地〜紅子と蒼の再会〜
さらに歩を進め、倉敷川畔の重要伝統的建造物群の中でも代表的な大型町家のひとつ「井上家住宅」へ。隣側の路地は、紅子と蒼が再開するシーンで登場しました。

倉敷川畔の北側に位置する「倉敷本町通り」は、生活に密着した昔からのお店や住居が並び、趣深い街並みです。

⑥阿智神社〜祈一の実家〜
次は、阿智神社の東参道から、階段を登って向かいます。

鶴形山の山頂に鎮座する「阿知神社」は、蒼の親友・祈一(きいち)の実家として登場しました。
東参道の階段では、蒼がサックスを練習する場面。また、境内横では、きょんくんが木の上で叫ぶ冒頭のシーンが撮影されました。

きょんくんが登った木
絵馬殿からは、木に登ったきょんくんと同じ目線の景色が眺められます。

阿智神社の絵馬殿からの眺望
参拝後、このアングルだっただろうかと撮影していると、祈一が父親に怒鳴られるシーンなどを思い出して、思わずクスっと笑ってしまいました。

倉敷の町並みを一望できる阿智神社、堪能してみてください。
⑦美観地区のシンボル「大原美術館」~古城が勤める美術館~
高橋大輔さん演じる学芸員・古城緑郎が勤める美術館として登場した「大原美術館」。
1930年に設立された、日本初の西洋美術中心の私立美術館。倉敷の文化の発展に貢献した実業家・大原孫三郎によって設立されました。
児島虎次郎が収集したモネの「睡蓮」やエル・グレコの「受胎告知」※など、ヨーロッパの傑作や、日本の洋画や現代アートなど幅広いジャンルの作品が展示される、欠かせない観光スポットです。

大原美術館前の倉敷川のほとりでは、白鳥の親子の姿も。仲睦まじい様子をスマホを片手に撮影するかたも見られましたよ。
⑧「語らい座 大原家本邸」~古城と紅子たちが対話する~

大原美術館、倉敷絹織(現、クラレ)の創設者大原孫三郎、大原家代々が暮らした国の重要文化財「語らい座 大原家本邸」へ。

6代目当主・大原孝四郎の言葉「やるべし、大いにやるべし」
入館料を支払い中に入ると、まず最初に目につくのが「ふりそそぐ言葉」。
大原家5代目から8代目が語った言葉がインスタレーション展示として楽しめます。

本邸の土間は、高橋大輔さん演じる学芸員・古城緑郎が紅子や蒼と祈一たちと話すシーンで登場。

奥のテーブルは古城が座っていた席
大原總一郎の書斎をイメージしたブックカフェでは、コーヒーを飲みながら一部の本を楽しめるスペースも。
館内の中心にある離れ座敷では、7代目の孫三郎がお茶を楽しみ、8代目總一郎がレコード鑑賞と代々の当主がくつろいだといわれています。

古城になりきって、座ってみた
庭の青紅葉が美しく、思わず見とれてしまいました。庭園の紅葉は少し遅めで、例年では12月上旬ごろが見ごろになるそうです。
この場所で古城が語ったセリフが劇中でも印象深い言葉だったので、ぜひ注目してみてください。

そのセリフをこの場所で語ったことの意味を考えながら、スタッフの方とも映画のお話をさせていただきました。

お抹茶セット 800円 (冷たいお抹茶も有)※2025年9月時撮影
大原家の代々の当主たちへ想いを馳せながら、お抹茶セットをゆっくりと味わってみてはいかがでしょうか。
⑨「新渓園」~町内会の集会所~

大原美術館の南に位置する「新渓園」は、大原家の別荘として明治26年に建てられた和風建築物です。
町内会の集会所として映画では登場し、蒼と祈一が大人たちに花火の相談するシーンとして、印象深い場面で使用されました。

見学は無料ですが、イベントなどで貸し切りの場合は入れないこともありますので注意ください。
四季折々で表情を変える日本庭園は見事で、秋の紅葉シーズンは必見ですよ。
⑩「林源十郎商店」の屋上~ポスターメインビジュアル~

紅子の花火のイラストを使用したチラシを置いてくれた場所「林源十郎商店」。旧林薬品を改装し、倉敷の豊かな「衣・食・住」を提案する3階建ての複合施設です。
2階には、水島に本社を持つ「阪本鶏卵」の美観地区店が7月にオープン。特に人気の玉子サンドはテイクアウトはもちろん、イートインも可能です。

散策の途中に休憩、お土産の購入に立ち寄ってみるのもオススメ。

3階の屋上テラスからは、ポスターのメインビジュアルを撮影されました。同じロケーションを見れた嬉しさで、何度もカメラのシャッターを押してしまいました。

倉敷美観地区は、建物から見下ろすとより蔵のある歴史的な建物をゆっくりじっくり眺めることができます。
⑪「アヴェニュウ」~仙太が営むジャズ喫茶~

本町通りにある古民家を改装した、1968年創業のジャズ喫茶「アヴェニュウ」。前野朋哉さんが演じる中桐仙太が営む「ジャズ喫茶 穴蔵」として劇中では登場しました。

蒼と祈一が古城と初めて出会ったシーンも印象的でした。
「アヴェニュウ」では、30種類以上のクリームソーダを提供しており、LEDコースターで演出された「光るクリームソーダ」が人気だとか。

高橋大輔さんをイメージしたクリームソーダ「ぱちぱちホワイトリンク」
ピザやパスタなどの喫茶メニューもあるので、昼食や休憩スポットとしてもイチ押しのスポットです。
【休憩】倉敷館ではパネル展を開催中(※9月30日まで)

倉敷町役場として建てられた洋風の木造建造物「倉敷館」。
現在は、観光案内所や無料休憩施設として自動販売機やコインロッカー、トイレを備えた施設です。

倉敷館の2階では、映画のパネル展を9月末までの予定で開催中です。
休憩がてら、こちらもぜひ立ち寄ってみてください。
⑫「日本基督教団 倉敷教会」~蒼と祈一が夜に語る~

ロケ地めぐりの最後に立ち寄ったのは、1906年に設立された「日本基督教団 倉敷教会」。
蒼と祈一が並び、もどかしさで蒼が涙する夜のシーンで登場しました。

石積みの塔とスロープが印象的な建物。礼拝堂内にはパイプオルガンとハーモニウムが設置されているそう。
現在も交流の場、新しい学びの場として開かれており、誰でも自由に見学することが可能です。
ロケ地めぐりをおえて

今回は、ロケ地マップで紹介された倉敷駅周辺の20スポットのうち12スポットを約4時間かけてめぐりました。

井原鉄道(真備町)※2021年9月撮影
ロケ地をめぐって改めて感じたのは、地元倉敷を愛するひとがたくさんいること。マップ片手に歩けば、映画を通して人や場所とのつながりが増えていくのを実感できます。

ドラム缶橋(玉島)※2023年3月撮影
そして、今しか見ることのできない故郷の景色や人々の暮らしの営みを残して伝えたいと強く思いました。この記事を通して、少しでもその魅力が伝わっていれば嬉しいです。
倉敷の街を歩いて、心ゆくまで、その美しさに浸ってみてください。
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