【倉敷】#キニナッタ 真備町うどん巡り2022

うどん県とも称される、本場・香川県の“讃岐うどん”。

瀬戸内海をはさんだ向かい側の岡山県にも、うどん文化が根付いています。

うどん天下一決定戦２連覇で全国優勝を果たした、倉敷うどん「ぶっかけ」ふるいちなどが有名です。

そして倉敷市真備町には、新店を含む個性派うどん店が勢ぞろい。

西日本豪雨で被災し、2020年4月に吉備真備駅近くに新店舗を構え再開した「手打ちうどん さるや」。

2022年3月には、“打ち立て、茹でたて、揚げたて”を提供する「本格讃岐うどん 瀬戸の香（せとのか）」がオープン。【2024/1/21 CLOSED】

続いて、厳選素材“ぶどう山椒”をふんだんに使った「山椒カレーうどん専門 國三郎（くにさぶろう）」も同月にオープンしました。

にぎわいを取り戻し、復興が進む真備町。何度でも巡りたくなる、魅力あふれる3店舗を紹介します！

地元のかたに恩返しをしたい。復活オープン「手打ちうどん さるや」

吉備真備駅近くの場所で2020年4月に再スタートを切った「手打ちうどん さるや」。

平成30年7月豪雨で店舗が被災にあい、その後仮店舗での営業を経て、新たな場所で営業を再開しました。

幅広い年齢層のかたに愛される、もっちりしたなめらかなうどんと優しい味わいの出汁が魅力のうどん店です。

器からはみ出るサクサクの海老天が特徴の「海老天ぶっかけうどん」は、人気メニューのひとつ。

▼常連客の要望から生まれた限定メニュー「ハヌマーンカレーうどん」もオススメ。

魚介ベースの和出汁と多種類のスパイスをブレンドしたオリエンタルなカレースープは、もちもちの手打ちうどんと絡んで絶品！

とろとろの玉ねぎと牛肉にしっかり出汁が染み込んだカレーうどんはクセになる味わいです。

プラス100円でライト級、プラス150円でヘビー級と辛さが選べるのも特徴。

▼「肉ぶっかけうどん」は、甘辛に炊いた牛肉がポイント。

“地域の皆様やボランティアのかたの応援や支援により再開でき、ご恩を忘れず一歩一歩前に進めたら”という思いが込められたあたたかい一杯。

夏は人気のぶっかけうどん、冬は出汁の味わいを楽しめるシンプルなかけうどんをぜひ。

多種多様な焼きたてパンを並べる「パンポルト」もご近所。合わせて訪れてみては？

 

【2024/1/21 CLOSED】香川県で修業した店主が打つ、コシの強い「本格讃岐うどん 瀬戸の香」

「瀬戸内の旬の食材を盛り込み、岡山県で香川の本格的な讃岐うどんを味わってほしい」

そんな想いから生まれたお店「本格讃岐うどん 瀬戸の香（せとのか）」。

香川県の名店「手打ちうどん 大蔵」で修行をした若き店主が、2022年3月に真備町有井にオープンしました。

見た目も華やかなうどんメニューが並ぶお店です。

共同駐車場のため、駐車場が広く停めやすいのも嬉しいポイントのひとつ。

▼定番メニューはこちら

大きな海老天が2本と旬の野菜の天ぷらを味わえる一杯、「せと天ぶっかけ」。

麺は讃岐うどんならではの、しっかりとしたコシともっちりとした弾力。

器からはみ出るえび天と野菜天は存在感抜群！夏は、ごぼう、とうもろこし、さつまいもの天ぷら。旬の野菜を揚げたてで味わえます。

清らかな白磁の肌に藍の絵模様が特徴の「砥部焼（とべやき）」の器がさらにうどんを引き立てます。

▼筆者お気に入りの「かしわ天ぶっかけ」

甘めの味付けのお出汁をたっぷりかけて食べるのがオススメ。プリプリなかしわ天とお出汁の相性は抜群です。

レモンや薬味をかけて混ぜると、さらにサッパリとした味わいに。

夏季（6月～8月）は、オリジナリティあふれるサラダうどんやとろろうどんなどの季節限定メニューも。

13種類の野菜と海老と蒸し鶏がついたサラダうどんは、食欲のない夏でもサッパリといただけます。

箸休めとして付く「おいり」。丸くカラフルな見た目がかわいいお菓子です。

ゆでたてを味わってもらうため、讃岐うどんはゆであがるまで15分ほど時間が必要とのこと。

ゆっくりと、極上の一杯を堪能してみては。

 

新感覚！？ここでしか味わえない、シビレ系「山椒カレーうどん専門 國三郎」

2022年3月にオープンした「山椒カレーうどん専門 國三郎（くにさぶろう）」。

岡山県内ではここでしか味わえない、和歌山県産のぶどう山椒を使ったカレーうどんを提供するお店です。

▼山椒カレーうどんと、山椒胡麻カレーうどんの2種ベース。素揚げ野菜トッピング、マイルドなお子様用も。

全てのメニューに夢王卵、ピクルス、追いご飯、一口甘味が付いたセットです。

“緑のダイヤ”とも呼ばれる、五感を刺激する「ぶどう山椒」をふんだんに使ったカレーうどん。

香りが良く、品のある山椒の辛さは一度食べるとクセになる美味しさ。

なす、かぼちゃ、ジャガイモ、パプリカ、ブロッコリーがトッピングされた、「【素揚げ野菜】山椒カレーうどん」。

ピリリとしびれるカレーと細めのモチモチうどんがよく絡みます。

野菜の甘みと山椒の辛さのハーモニーも絶妙！

オリジナルの胡麻ペーストがブレンドされた「山椒胡麻カレーうどん」は、胡麻の風味とまろやかな味わいを楽しめます。

ほんのりピリッと舌に残る山椒の辛みとのバランスが良く、辛いのが苦手なかたにもオススメ。

うどんを食べ終わると、追いご飯がいただけます。

残ったカレーのルーに白いごはんをイン！

ガーリックチップをのっけて味変も。最後まで飽きずに食べられます。

▼「たまごかけごはん祭り」で2連覇した高級卵「夢王（ゆめおう）」。ゆで卵か生卵、お好みで選べます。

黄身の色が濃いオレンジ色で、濃厚な旨みがぎゅっと詰まった高級卵です。

ゆで卵は卓上にある岩塩をかけて。生卵はカレーうどんのトッピングとして混ぜて食べても良し。お好みの食べ方でぜひ味わってみてください。

最後はお口直しに嬉しい、一口デザート。豪華なセットメニューはボリュームがあり、お腹いっぱいになりますね。

 

それぞれの個性が光る、真備のうどん店を巡って

今回紹介しきれなかった、地元に愛される名店「讃岐うどん かわはら」「へんこつうどん真備店」。

セルフうどん店「讃岐うどんむらさき真備店」。

うどん店が6店舗もあると驚かれますが、どのお店も個性豊かなんです。

平成30年7月豪雨から約4年経った真備町。少しずつ復興へと歩みを進めています。

末政川に架かる有井橋の工事が2023年春に完成。小田川と高梁川の合流点を下流側へ付け替える工事も同年中に完了予定です。

ハード面の復旧、活気が戻りつつある真備町へ。様々なこだわりが詰まった、おいしいうどんを巡ってみては。