クラフトビール専門店「倉敷ビアダイニングホップマン」インタビュー~自分好みの一杯を見つけよう
世界で一番社交的な飲み物といわれる、「クラフトビール」。
スッキリとしてゴクゴク飲めるラガー系や、フルーティで豊かな香りを楽しめるエール系など、色や味も香りもさまざまです。
そんなクラフトビールを豊富に取りそろえ、気軽に味わえるお店が倉敷にオープンしました。
その名も「倉敷ビアダイニングホップマン」。倉敷ではめずらしいクラフトビール専門店です。
あらたなビールとの出会いを提供してくれる、お店の魅力を紹介します。
目次
倉敷ビアダイニングホップマンについて
最大20TAP。世界各国のブルワリーや、国産クラフトビールを取り揃える「倉敷ビアダイニングホップマン」。
倉敷駅の南口より徒歩約8分の川西町に、2020年10月オープンしました。
店内は天井が高く、開放感あふれる空間です。(カウンター席:12席、スタンド席:4席、テーブル席:3席×2卓)
ビールの他にも20種類以上のクラフトジンなど、ここでしか出会えない個性的なラインナップが並びます。
ビールは、「Half(ハーフ)/280ml」と「Pint(パイント)/473ml」の2サイズが選べます。
春や夏は、のど越しのいいゴクゴク飲めるアルコール度数の低いものが人気。
黒ビールなど少し高めのアルコール度数のものをじっくりと味わうのは、秋や冬にピッタリです。
▼程よいカラメルとバニラの甘みを感じる「Chramel Moochiaiato(キャラメルモキアート)」。秋に飲みたい、コクを楽しめるミルクスタウトです。
ビール選びに悩むかたは、160mlの小サイズで好きなビールを3種類選べる「クラフトビール飲み比べセット」もオススメです。
中華をはじめ、店主が作る料理はとってもバラエティ豊か。
おつまみからガッツリしたメニューも並び、まさに「ビアダイニング」の名前にふさわしいお店です。
長野県出身。海上自衛隊を務めた後、関東でさまざまな飲食店で経験を積んだ、店主の今井健さん。
「倉敷からクラフトビールを盛り上げたい」
そんな今井さんの想いとクラフトビールの魅力についてお話を聞きました。
「ヴァイツェン」との出会いがはじまり
ー今井さんがビールにハマったキッカケについて教えてください。
ビールって苦いイメージしかなくて、昔はそんなにビールが飲めなかったんです。
イベントでたまたま「ヴァイツェン」を飲んだのが、好きになったキッカケですね。
小麦系のエールビールで、苦みがなく、香りはバナナの香りがして、とても飲みやすくて。
興味もってそれからいろいろ飲むようになって、気づいたらビールばかり飲むようになりました(笑)。
ビール嫌いな人ほど、おいしいビールに出会えた時、感動があるのかもしれませんね。
独立して、自分のお店をオープン
ー倉敷ではめずらしいクラフトビール専門店。はじめたのはどんないきさつからですか?
岡山県はビールの全国消費量が少なく、酒税では全国ワースト5位。
そんな岡山県倉敷市には、約4年前まではクラフトビール専門店がなかったんです。
以前勤めた会社では、倉敷でのクラフトビール専門店の第1号店として、立ち上げ時から関わっていました。
その会社を約2年前に辞めようと思い、別の会社での就職が決まっていたのですが…。
以前の会社での常連さんに「独立して、お店を開いてほしい」という声を、ありがたいことにいただいて。
倉敷で今までやってきていたので、せっかくなのでここ倉敷でやりたいと思って。
自分のお店「倉敷ビアダイニングホップマン」をちょうど1年前(2021年10月)にオープンしました。
いろいろ飲んでみて、自分好みの味を見つけて
ーリピーターさんも多く、なごやかな雰囲気が特徴的なお店ですよね。どんなふうにお店で楽しんでほしいと思っていますか?
クラフトビールってワインや日本酒に比べてアルコール度数も低く、作法があるわけでもない。なので、気軽に楽しんでほしいと思っています。
お店へ来た初対面のお客さん同士が意気投合して、宅飲みするほど仲良くなることもあるんですよ。
お客さんの紹介で、秋田など遠方から来てくれるかたもいて、嬉しいです。
お客さん自身も自分の好みをまだ知らないかたが多いと思うので、試しにいろいろ飲んでみて、自分の好みの味を見つけてほしいと思います。
そして、自分がおいしいと思ったものをほかの人に共有して、仲良くなってもらえたらいいですね。
お願いしたいことがひとつだけあって。できれば固定概念なく、受け入れる体制で来てもらえると嬉しいです。
「こういうのもあるんだ」と楽しんでもらえたら。
気軽にいつでも楽しめる、クラフトビールの魅力
ークラフトビールの魅力について、お話していただけますか?
ビールは自由な飲み物なので、想像しないような味がたくさんあります。
ピーナッツバター風味のものや、酸っぱいもの、ワインのような味のものなど、本当に種類が豊富です。
日々、新しいものがどんどん作られているので、ビールとの出会いはまさに一期一会。
ビールって、アルコール度数が低いので、シーンを選ばずに気軽に飲めます。
日常的に飲むもの選択肢として候補にあがりやすいのも、魅力のひとつだと思いますね。
ーオススメのビールについて、紹介してください。
僕が個人的に好きなのは、香りと苦みが旨い「IPA」とドイツのケルン地方で作られてスッキリとした「ケルシュ」です。
最近ハマっているのは、サワー系の酸っぱいエールビールですね。暑い季節にはピッタリです。
あと、初心者にオススメなのは、フルーツ系のビールです。夏だとスイカやパイナップルとか。
アルコール度数も低めなのが多く、飲みやすいので女性にも人気です。
ビール好きなかたには、やはり「IPA」や多種多様な「ベルギービール」がオススメですね。
ーどういう基準でビールを仕入れていますか?
基本的には、ラインナップのバランスとお客さんに飲んでほしいと思うものを選んで仕入れてます。
あとは、その時期にしか手に入らない限定品です。
また、今度来られるお客さんの顔を思い浮かべながら、好きそうなものを仕入れることもありますね。
お客さんのリクエストには、タイミングさえ合えばなるべく応えるようにしてます。
人と人をつなぐ、クラフトビール
ーお店をオープンしてちょうど1年。コロナ禍で非常に苦労されたと思いますが、振り返ってみていかがですか。
思うようになかなか営業ができず、1年の約四分の一(約3ヶ月)は休業していましたね。
休業中は、その中でできることをやってきました。
昼のみラーメン営業をやってみたり、店内の改装を行ったり。いろんなチャレンジもできました。
昼のみ限定でラーメン営業しているときに、初めてきてくれたかたが、「また夜の営業が再開したら行くね」と言ってもらえたのは、嬉しかったですね。やってみてよかったです。
ーお店をオープンして嬉しかったことなど、お話ください。
前のお店からの常連さんが続けて、今のお店にも来てくれるのは励みになります。
「料理もおいしい」って言われることが多いのも、嬉しいです。
あとは、他県のビアバーへ行ったときに、自分のお店のことを知っていると言われることが多くて。
以前、名古屋の行ったことのないお店へ行ったとき、自分のお店のショップカードが大量に置いてあったんです。
話を聞いたら、自分のお店のお客さんが置いてくれたみたいで(笑)。
お客さんが全国のお店とお店をつないでくれる。本当にありがたいです。
クラフトビールのおいしさをもっと広めたい
ー今後やってみたいことについて教えてください。
醸造所とコラボしたオリジナルビールを定期的にリリースしたいと考えています。
あとは、倉敷と岡山でもう1店舗ずつ店舗を増やせるようがんばっていきたいです。
そのためには、会社の体制やオペレーションも改善していかなければと考えているので、やらなければいけないことは山積みですね。
クラフトビールが全国で盛り上がるためには、地方でもクラフトビールが認められなければと思います。
それこそ、ビールの消費量が少ない岡山で成功できたら、他の地域でもできるかなって。伸びしろがあるので、やりがいもありますね。
まだ先になると思いますが、全国のブルワリーを集めたビアフェスをやりたいです。
イベントは新規のお客さんが多いので、最初に触れたものがよければ好きになる可能性が大きいと思います。
おいしいビールと出会って、感動してもらえたら嬉しいです。地域活性化につながるようなこともできたらいいですね。
自分好みの一杯を求めて
筆者がクラフトビールのおいしさと出会ったのは、今井さんがキッカケでした。
香り豊かなエール系のビールを勧められ、「ビールってこんなにおいしくて飲みやすいんだ」と感動したのを今でも覚えています。
クリーミーな舌触りのものから、甘いフレーバー、爽快感のあるスッキリしたものなど。
いつも新たな驚きと楽しみを提供してくれる、そんなお店です。
倉敷からクラフトビールの魅力を伝える「倉敷ビアダイニングホップマン」。
居心地のいい空間で、お気に入りの一杯を見つけてみては?
倉敷ビアダイニングホップマン
住所:岡山県倉敷市川西町19-21
営業時間:17時~24時
定休日:不定休(※お店のInstagramを確認ください)
電話番号:086-486-1310
公式ホームページ:倉敷ビアダイニング ホップマン
Instagram:倉敷ビアダイニング ホップマン
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