倉敷の双子デュオ・まゆみゆインタビュー~岡山を盛り上げたい。心に届くハーモニー
「もっとみなさんの心に寄り添えるような歌を歌っていきたい」
シンクロ率100パーセントの美しいハーモニーをステージで響かせる、双子デュオ「まゆみゆ」。
倉敷出身「まゆみゆ」の植木茉優(まゆ)さん、実優(みゆ)さんは、岡山を盛り上げる活動を続ける1998年生まれの双子の姉妹です。
小学校5年生のときからステージで歌い始め、高校1年生のときに出演したテレビ東京系歌番組「THEカラオケ★バトル」では最高得点を出し優勝。
お互いに支えあってきた二人の強いキズナと、美しいハーモニーが誕生したストーリーについて、お届けします。
目次
双子デュオ「まゆみゆ」ってどんなふたり?
姉の植木茉優(まゆ)さんがハモリ、妹の実優(みゆ)さんがメインボーカルを担当することが多い、双子姉妹デュオ。
曲によって、その役割も瞬時に入れ替わることが可能というシンクロ率の高さが特徴です。
小学5年生からデュオとして歌い始め、音楽フェスや地域イベントへ出演し、唯一無二の双子デュオとして歌手活動を続けています。
歌のレパートリーは、最新の流行曲や懐メロ、ジャズや演歌など多彩です。
力強く美しい歌声で観客を魅了し、感動を呼ぶステージはまさに圧巻!
「そうじゃろ、そうじゃろ、ほいでぇなぁ」と岡山弁で語り掛ける、親しみやすいMCも魅力のひとつ。
数々のテレビ出演で注目を集めた後、オリジナルアルバムをリリース。
高校卒業後、「このままでいいのだろうか」と大きな壁にぶつかり葛藤もあったとのこと。
その壁を乗り越え、23歳になった「今」、どんなことを語ってくれたのでしょうか。
平成の「ザ・ピーナッツ」が誕生したのは
ー歌を始めたキッカケについてお話していただけますか?
まゆ:歌うことは、もともと好きでした。
キッカケとしては、祖母が営んでいたカラオケ喫茶です。
お客さんは祖母と同年代のかたが多く、あの世代のかたで双子といえば、1960年代を中心に活躍された「ザ・ピーナッツ」。
「双子だったら、ザ・ピーナッツを歌ってみてよ」と言われて、「じゃ、歌ってみようか」ってなったんです。
そのあと、瀬戸スパリゾートの誰でも歌える場所で二人でハモって歌っていたところ、支配人のかたに「ステージで歌ってみない?」と声をかけられて。
それがステージで歌うようになった始まりです。私たちが10歳のときでした。
ー全国放送のテレビにも出演されていましたよね。
まゆ:岡山県内のイベントやステージで歌わせてもらえるようになって。
YouTubeでライブの様子を配信したものや、イベントに来て下さったお客様があげてくれた動画をみたテレビ局の制作会社さんから、電話がかかってきて。
ありがたいことにテレビ出演のオファーをいただきました。
テレビ東京「THEカラオケ☆バトル」では8回出演させていただき、2回優勝しました。
テレビ出演をキッカケに、いろんなところからお声をかけていただき、今も歌を続けることができています。
期待や笑顔に応えたい
ー歌を歌っていて、楽しいと思うときや好きな瞬間ってどんなときですか?
まゆ:歌っていると、いいことも悪いことももちろんあります。
よくいろんなかたに「二人はケンカしないの?」と言われるんですけど、些細なことで普通にケンカするんです。
歌のことに関してはふたりとも譲らず、ぶつかっちゃうことも多いんです。
でも、この2人のハーモニーをうまくかぶせてお届けできたときは、「いいカンジでみゆの歌にかぶせれた!」って喜びに浸ります(笑)。
あとは、お客さんとイベントで触れ合ったり、握手することも好きですね。人と話すことは好きなので。
コロナ禍になってからはイベントもほぼ中止になって、今まで以上にお客さんとのふれあいのありがたみを感じるようになりました。
みゆ:ステージにあがる前って、実はすごく緊張してるんです。
でも、曲が先行でかかって、ステージにあがって、カッとスポットライトをあびた瞬間に、スイッチが入りますね。
どんなひとたちが出てくるんだろうって期待している眼差しを見るのも好きです。
テレビ出演などで私たちを知って来てくださってるかたの嬉しそうな表情を見ると、「あぁがんばろう」ってなります。
お客さんの期待の眼差しや応援しているよという表情は、励みになりますね。
何を求められて、何が正解なのか
ー歌うことは、楽しいことばかりではないと先ほどお聞きしました。大変だったことや苦労したことも教えていただけますか?
みゆ:学生のときは、「孫みたいだよ」とかわいがってくださっていたのが、高校を卒業した頃から一人の人間としての実力を見られるようになったんです。
私たちの歌は万人に受ける歌じゃないということに気付いて、壁にぶつかりました。何を求められて、何が正解なのか考えるようになって。
自分がどんな歌を歌いたいかシフトチェンジしているときだったので、そのときは苦労しました。
私たちはそれぞれ歌の好みも違うので、歌の方向性についてはぶつかりましたね。
ーどうやって、その壁を乗り越えたのでしょうか?
みゆ:高校を卒業して、歌を歌っていくことがずっと続けられるかどうか悩みました…。
40歳、50歳となってもプレイヤーとして歌えるかは、今第一線で活躍されているかたは可能性があるけど、私たちはそうじゃない。
そう考えたとき、今の私たちが一番やりたいことをやるのがいいんじゃないかって思ったんです。
悩んでいるときに、いろんな歌い手さんの歌を聞いて、フィーリングを受けて、私はこういう歌が好きなんだと気づいて。ステージで歌ってみたら、「これいいな」って。
ボイストレーニングを勉強するとき、自分の歌を録音して客観的に自分の歌声を聞いてみて、これでいこうっていう納得のできる歌い方が見つかったんです。
「めっちゃうまくなったね」とファンのかたにも言っていただき、自信へとつながりました。
甘え上手な妹と頼りがいのある姉
ーお互いの好きなところや尊敬するところ、教えてもらえますか?
まゆ:私は思ったことを表情に出すのが苦手なのですが、みゆは表情豊かでリアクションオーバー。
だから歌に関しても、感情表現豊かな「みゆ」がメインを務めることが多く、お互いの得意不得意を補う感じです。
性格面では甘え上手なので、いいなぁかわいいなぁと思います。尊敬する部分でもあるし、うらやましいと思うこともありますね。
みゆ:アーティスト「まゆみゆ」として歌っているときのまゆと、普段の植木茉優としての顔は全然違うんですよ。
歌っているときは、内に秘めている才能が大爆発して、スイッチの切り替えがハッキリしていて。
私がとっちらかっていても、いつも冷静に止めてくれるお姉ちゃんらしさもあって。
無茶して失敗しても、まゆがなんとかしてくれるって安心感があります。私の一番の理解者ですね。
ひとりでは続けてこれなかった
ー双子デュオ「まゆみゆ」として、今まで歌い続けることができた理由や、支えになったことについて教えてください。
まゆ:モチベーションの上がり下がりはもちろんあります。
でも私たちは2人なので、どちらかのモチベーションが下がっていて辛いときも、片方が支えて補ってきました。
お客さんに「こうしたほうがいいよ」と、キツイ言葉をいただくときがあります。
もちろん意見を言っていただけるのはありがたいのですが、「どうしよう…」とショックを受けるときもあって。
お互いにそういう話をしたときに、ちゃんと聞いてくれる。
共感を必ずしてもらえる、支えあえる相手がいたから、2人で今までやってこれたんだと思います。
絶対にひとりでは続けてくることはできなかったし、いい意味でお互いに甘えていますね。
ドラマの主人公のように
ー「まゆみゆ」の歌に対するこだわり、ここを聞いてほしい!というところ、教えてください。
みゆ:私は、いかに感情を込めて歌っているのかを感じてほしいです。
一曲、一曲、歌い方を変えて、違うドラマの主人公になりきって、声質も表現「方法」も変えて歌っているつもりなので、そこに注目して聴いていただけると嬉しいです。
まゆ:私は、やはり「ハモリ」の部分です。ハモリに関しては、今までかなりのこだわりを持ってやってきました。
それは「まゆみゆ」のハモリがいかに綺麗かだけではなく、まるで二人ともが主線を歌っているかのようにハモるのが、私たちのこだわりなんです。
そんな「まゆみゆのハーモニー」の迫力を、ぜひ体感していただければと思います。
みゆ:オリジナル曲は今までバラードが多かったのですが、最新曲の「Love again」と「Believe」はロック調で、しかも強い女性を表現したところ、意外なことに評判が良くて。
今後はシャウトとかもやってみたいですね(笑)。
ー今後挑戦してみたいこと、抱負などお話ください。
まゆ:私は、新しいことにチャレンジすることが苦手なタイプなので、歌を歌っていなかったら、何もしてなかったと思うんです。
だからこそ、歌を歌えて感謝の気持ちでいっぱいで。
今はまだ、コロナ禍が落ち着いたとは、とても言えない状況です。人前で歌う機会は少なくなりました。
時代に合わせてオンラインによる配信は継続していくべきですが、生では伝わる感動がなかなか伝わりにくいのかなと感じる日々です。
どうすれば映像を通して、「まゆみゆ」らしさが伝わるのか。その方法やアイデアをもっと研究したいと思っています。
もちろん、私たち自身の更なる努力も必要です。
みゆ:歌とは全く関係ないのですが(笑)、旅行で日本を一周旅行してみたいです!
ありがたいことに、お仕事をいただいて県外に行くことはありますが、仕事がメインなのでのんびり観光というわけにはいかないんですよね。
そして最近は、趣味でネイルにハマっているので、資格を取って極めてみたいと思います。
今まで歌うことしかやってこれなかったけれど、このコロナ禍ではイベントがほとんどなくなってしまって。
私たち、歌以外にできることって、なにもなかったんです。
だからこそ、歌以外にも熱中できるものを探してみたい。
資格を取ることはその一つの形だと思うし、歌とは違ういろんな世界をしっかりと勉強してみることは、これから歌を続けることにもプラスになって、ひとつの自信になるんじゃないかって。
地元・岡山の魅力について
ー岡山の好きなところ、教えてください。
みゆ:岡山は、お魚のおいしさがピカイチだと思います!
東京のかたが来ても「おいしい、おいしい」って言ってくれるんですよ。
海もあり、山もあり、食べ物がおいしいところですね。
まゆ:岡山のいいところは、晴れが多いところですね。
コロナ禍を除いて、イベントが中止になった記憶がほとんどないんです。
歌う身としてはありがたいことですね。さすが、晴れの国だなと思います。
あと、私たちもそうなんですが、岡山県民は保守的なところがあって、恥ずかしがり屋さんが多いじゃないですか?
だからなのか、ライブでの反応は控えめです。
でもそれは同時に、アーティストのなかでは「岡山で成功したら、どこでもやっていけるよ」と言われるように、みなさん目が肥えていて厳しいんだと思います。
だから、そんな岡山のみなさんに認めてもらえるよう、がんばっていきたいですね。
歌える機会を大切にしていきたい
ー最後に、この記事を読んでくださったかたやファンのかたにメッセージをお願いします。
まゆ:2021年、まだまだコロナ禍で大変な状況です。
「まゆみゆ」もイベントがなくなってしまって、どうしようと思っていました。
ですが、10月、11月とありがたいことにイベントなどで歌を歌える機会を何度かいただけて。
そのひとつ、ひとつの機会を大切に、呼んでくださったかたへの感謝をより強く感じるようになりました。
イベントがあれば必ず来てくれるファンの皆様が「歌を聴けてよかったよ」と熱をこめて言ってくださるので、みんなと一緒にがんばろうって思います。
私たちにできることは、みなさんの熱い想いに、感謝と共に歌で応えていくことだけです。
みなさんの笑顔や涙、そして時には厳しいご意見も、全てが私たちの糧となっています。
だからこそ、もっとみなさんの心に寄り添えるような歌を歌っていきたい。
どうぞ、応援よろしくお願いします。
みんなで一緒にがんばろう
豊かな感受性を持つみゆさんの歌に、優しく包むように重なるまゆさんの歌声。
極上の一杯の珈琲のような2人の歌は心地よく、いつまでも何度でも聴きたくなります。
「がんばって」でも「がんばります」でもなく、「みんなで一緒にがんばろう」というあたたかく、一緒に寄り添うようなメッセージ。
いつも絶えない純粋無垢な笑顔は、つられて思わず笑顔になる人も多いのではないでしょうか。
温もりのある愛を、言葉や歌でポジティブに返してくれる「まゆみゆ」。
岡山を盛り上げる2人の歌を、ぜひ生で体感してみてください。
(文/まつこ 写真/悠貴 撮影地/まきび公園)
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