クラフトマルシェ「うみの市」(2021年12月4日開催)〜笠岡の海の校舎で開催された初イベント
南は瀬戸内海を一望でき、北は山に囲まれる自然豊かな土地、笠岡市大島。
おだやかな海を眺められる笠岡市立大島東小学校は、ノスタルジーな雰囲気が魅力的な場所です。
145年の歴史ある大島東小学校は2018年春に幕を閉じ、2021年の7月にものづくり作家たちが集まる「シェアアトリエ海の校舎」として生まれ変わりました。
その海の校舎のグラウンドで開催された、はじめてのクラフトマルシェ「うみの市」。
海の校舎の入居者、ものづくり作家さんやアーティスト、笠岡の食材でおいしいものを作ってるひとを中心に27店舗が集まりました。
なごやかな雰囲気で行われたイベントのようすをレポートします!
「うみの市」について
シェアアトリエ海の校舎グラウンドにて、2021年12月4日と5日に開催されたクラフト&マルシェ「うみの市」。
ものづくり作家さんたちの作品の販売、体験ワークショップのプログラムや、飲食のブースも設置されました。
また、普段は工房として10社が入居し仕事をしている校舎を特別に一般公開。(※2021年12月現在、普段は非公開)
「このマルシェで作り手のかたと出会い、言葉と思いを交わし、作ることを身近に感じてもらえたら。」
モノを、コトを、生みだす市。イベント主催者のかたがそんな願いをこめて「”うみ”の市」と名付けました。
2021年12月開催「うみの市」へのアクセス
シェアアトリエ海の校舎は、笠岡駅より車で約18分、里庄駅より車で12分、県道432沿いにあります。
▼今回のイベントの駐車場は、会場より徒歩約6分の「海の見える家」の駐車場でした。
開場の約30分後に着いたのですが、すでに車でいっぱい。スタッフのかたのスムーズな誘導のおかげで駐車できました。
▼臨時のピストンバスが運行中。
ピストンバスを待っているとき、年配の女性のかたに声をかけられました。
「私、この学校の卒業生なんです。イベントを開催し、校舎を一般公開もすると聞いて、今住んでいる福山から来たのよ」と嬉しそうな表情。
その話を聞いて、筆者自身も心があたたまりました。
入口で検温、手の消毒を済ませ、入ってみるとそこにはレトロな校舎とカラフルなテントが並んでいました。
グランドの中心にはイスとテーブルの席も用意され、のんびりと飲食を楽しむかたも。
「あっ久しぶり!元気?」などの声が行き交い、まるで同窓会のような雰囲気です。
人口60人の岡山最南端の島で作るクラフトビール「六島浜醸造所」
岡山県笠岡市六島に醸造所がある「六島浜醸造所」はクラフトビールの瓶販売と缶バッチ栓抜きのワークショップ。
▼「六島麦のはじまり(セゾン)」、「北木島オイスタースタウト(スタウト)」、「六島ドラム缶会議(ラオホ)」の瓶ビールが並びます。
ポップで愛らしいデザインのラベルもステキです。
ひとつひとつ糸から作る、立体刺繡「花と刺繍CoRte (コルテ)」
▼立体刺繡「花と刺繍CoRte (コルテ)」さんは、冬の装いのブローチやピアスなどのアクセサリー。
「以前に比べると、秋から冬の仕様で落ち着いた色合いの作品が多いですね」と声をかけると、「そうなんです」とニッコリ。
四季を感じることができるのも、作品の魅力のひとつです。
書きたくなる。出かけたくなる。そんな道具を作る「SIRUHA」
財布や手帳、鞄などの製品を手掛ける「SIRUHA(シルハ)」は、海の校舎設立メンバーのひとり。
革製品や、帆布を使った財布など、どれもこだわりの一品です。
「使いやすく、軽く、お洒落な持ちモノを」
身軽に気軽にお出かけが楽しくなるアイテムが充実。
▼手のひらにおさまるサイズのmini財布に心惹かれ購入
コインポケットは浅めに作られていて指が届きやすく、お札、カード、レシートも意外と入り、収納力バツグンです!
アフリカ布をつかった洋服や雑貨、アクセサリーを販売する「jam tun(ジャムタン)」
西アフリカセネガルの文化を日本に広めるため、色鮮やかなアフリカ布を使った洋服や雑貨を矢掛町を中心に販売する「jam tun(ジャムタン)」。
ジャムタンは、プラール語で「平和だけ」という意味です。
異国情緒あふれる柄と模様が華やかでパッと目を惹きます。
冬はモノトーンのコーディネートになりがちですが、「jam tun」のアイテムを取り入れれば、とても華やかになりますよ。
普段は公開されてない、海の校舎へ潜入!
2棟の木造2階建て、鉄筋コンクリート、平屋の幼稚園舎の計4つで構成。
▼味わいのある手書きの「職員室」の札もそのまま。
木造の味のある空間がなつかしさを感じ、まるでタイムスリップしたかのような気分に。
シンプルで美しいフォルムの帽子を作る「石田製帽」
さまざまなクリエイターたちが工房を構える木造校舎へ。
シンプルなデザインはもちろん、かぶりやすさにもこだわる「石田製帽」の工房をお邪魔しました。
ミシンや糸が並び、まるで昔から工房として使われていたかのよう。
このスペースは、元図工室とのこと。
歴史ある建物と、老舗ブランドの商品が自然と調和します。
将来的には、このスペースでワークショップ等のイベントもできたらとお話してくれました。
ノスタルジーな雰囲気に浸れる、哀愁漂う木造校舎
窓から見える海。
子どもたちが駆けてた階段。
廃校となった校舎が、昔ながらの雰囲気そのままにアトリエとして静かに息づいているの感じませんか?
「僕たちがいたころより校舎がキレイになっているね」と話す20代のかたもいれば、「ホント、懐かしいわぁ…」としみじみ話す70代のかたも。
145年の歴史ある小学校は、卒業生の年代も幅広く、多くのかたが思い出話をしながら、懐かしそうに写真を撮っていました。
絶景を眺められる、屋上へ
階段を登っていくと、海とグラウンドが見えました。
3階建ての鉄筋コンクリート建物の屋上へ。
風が強く肌寒い日でしたが、そこから眺める風景はまさに絶景。
時間を忘れてうっとりとその風景を目に焼き付けました。
第2回「うみの市」(2022年4月9日開催)のようす
第2回「うみの市」は、2022年4月9日と10日開催。
43の出店者さんと13のワークショップと規模が拡大し、校舎内でも買い物ができるように。
校舎内から桜のようすを眺めることもでき、のんびりとノスタルジーな空間を楽しむことができました。
ここでしか出会えないクリエイターさんや作品と出会える。そんな交流の場所「うみの市」。
次回は、秋頃の開催予定とのことです。
心ときめく空間とクリエイターが集う場所、海の校舎
海の校舎は、クリエイターを中心としたシェアアトリエ。
そのグラウンドに、さまざまな出店者が集ったクラフトマルシェ「うみの市」。
実際に作品を手に取り、作家さんと直接お話できるのも、イベントの醍醐味です。
新しい何かと出会える。そんな心温まる「うみの市」、ぜひ訪れてみてください。
シェアアトリエ 海の校舎
住所:岡山県笠岡市大島中2553
公式ホームページ:シェアアトリエ 海の校舎
Instagram:海の校舎 シェアアトリエ(@uminokousha)
Facebook:海の校舎 シェアアトリエ
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