第18回 倉敷雛めぐり(2021年2月20日~3月7日開催)地域ごとに特色のある雛飾りが早春のまちを彩るイベント
梅の花が見ごろを迎えるころ、倉敷の5つの地区で「雛めぐり」が開催されます。
倉敷駅前、児島、玉島、水島、真備の5地区で見られる「お雛さま」。
各所それぞれ特色のあるお雛さまが飾られます。
繊維産業のさかんな児島地区、そして竹の町・真備地区の雛めぐりを紹介します!
目次
「倉敷雛めぐり」について
倉敷雛めぐりは、倉敷市内の観光スポットや商店街に雛人形を飾るイベントです。
「第18回倉敷雛めぐり」の基本的な開催期間は、2021年2月20日から3月7日まで。
(※場所によって開催期間が異なるので、公式ホームページで確認してください。)
新型コロナウイルスの感染拡大の防止のため、展示メインで開催されています。
2021年は、約300カ所におよそ1500体が展示。
歴史ある古いものから現代のものなどさまざまな雛人形が早春の町を華やかに彩ります。
▼公式ホームページはこちら
第18回倉敷雛めぐり (kurashiki-tabi.jp)
繊維のまち・児島の「産業お雛さま展」
「児島市民交流センター」では、国産ジーンズ発祥の地、児島の産業を代表する企業の「産業お雛さま展」が開催。
「学生服」「畳縁」「真田紐」「帆布」など、24企業の繊維メーカーによる産業お雛さまが見られます。(2021年3月14日まで)
ここでしか見られない、特別なお雛さまを一部紹介します。
▼学生服・スクールユニフォームを製造する「児島株式会社」は、セーラー服と学ランを着たお雛さま。
▼明治25年創業の「高田繊維㈱」が制作、『鬼滅の刃』の畳縁(たたみべり)を使った華やかなお雛さま。
▼はきやすさと飽きのこないデザインが魅力なジーンズを製造する「㈱ベティスミス」のお雛さまは、壁かけデザイン。
▼「倉敷帆布」のお雛さまは、色鮮やかなストライプ柄で春らしさいっぱい。
各企業の魅力や想いがつまったお雛さまは、素敵なものばかりでした。
児島市民交流センター
住所:岡山県倉敷市児島味野2丁目2番38号
営業時間:9時~22時
休館日:年末年始(12月29日から1月3日)
電話番号:086-474-8550
公式ホームページ:児島市民交流センター (kce-center.org)
児島の国重要文化財・旧野﨑家住宅に飾られるお雛さま
旧野﨑家住宅は、江戸時代後期に新田開発と製塩業で大成した野﨑武左衛門が築いた住宅です。
入館料は、大人500円、小・中学生は300円。
(※土日祝日は、高校生以下は無料)
みごとな日本庭園を明るい光が照らし、芸術的な美しさに時を忘れて魅入ってしまいます。
建物と庭園が当時のまま保存されている民家はまれであり、山陽道の代表的民家といえます。
苔の庭は、見ているだけでとても癒やされます。
昭和初期まで実際に使用されていた生活用品具も、多数展示されています。
2006年には、国の重要文化財(建造物)に指定された住宅。
水琴窟(すいきんくつ)もあるので、水琴が奏でる自然の音色に耳を傾けてみては?
旧野﨑家住宅のお雛さま
旧野﨑家住宅のお雛さまは、土蔵内に展示されています。
明治5年に岡山藩主池田家より拝借した「享保雛(きょうほうびな)」は、なんと高さ約80センチ!迫力があります。
下からのぞくと、ほほ笑んでいるようにみえます。
代々受け継がれてきた、由緒ある雛道具が展示。
歴史あふれる旧野﨑家住宅のお雛様展は4月4日まで。
16日間限定公開!旧野﨑家住宅別邸迨暇堂
旧野﨑家住宅別邸迨暇堂(たいかどう)の百畳敷の大広間では、一般家庭から持ち寄った人形を展示する「おひな同窓会」が開催されていました。(2021年2月20日から3月7日まで)
普段は非公開である旧野﨑家住宅別邸迨暇堂が、雛めぐりの期間のみ特別に公開されます。
ふくよかで愛らしい表情の雛人形もあれば、所作の美しい雛人形も。
▼手入れの行き届いた庭園もみどころのひとつです。
▼子どもの幸せを願って飾られる「つるし雛」
つるし雛は、動物やお花、衣服、遊び道具や野菜などさまざま。それぞれに異なる意味やいわれがあるそうです。
たくさんのひとに見てもらえて、お人形さんたちも嬉しそうな表情にみえました。
旧野﨑家住宅・野﨑家旧宅
住所:岡山県倉敷市児島味野1-11-19
営業時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
電話番号:086-472-2001
入館料:大人500円 小中学生:300円 (※土日祝日は高校生以下無料)
公式ホームページ:野﨑家塩業歴史館 (nozakike.or.jp)
3年ぶりの復活!竹の町、復興への願いをこめた「真備雛めぐり」
真備の雛めぐりの開催期間は、2月20日から4月3日まで。
真備町の岡田にある、「横溝正史疎開宅」で行われています。
折り紙体験ができるので、子どもたちにも喜ばれそうです。
真備町岡田地区の方々が復興を願い手作りした「竹舟雛」や「つるし雛」などを展示。
竹の町・真備町らしい飾りがたくさん!
竹に飾られたお雛さまは、かぐや姫のようにも見えます。
▼「金田一雛」はひとつひとつ手作りのため、表情がすべて違います。
▼桃のつるし飾りは、「邪気、悪霊を払い、延命長寿を授けてくれますように」という願いが込められています。
甘酒と雛あられ(なくなり次第終了)のふるまいもあり、あったまりました。
「どこからきたの?」「ほかの地区と比べて、真備のお雛さまはどうかな?」と疎開宅のかたが話かけてくれました。
「地元のお雛さまが一番いいですね」と答えると、「やっぱりそうじゃろう!」とにっこり笑顔で返してくれました。
ほっこりするあたたかな空間と、優しいおもてなしが魅力の真備の雛めぐりは4月3日まで。
疎開宅の向かって左側に無料駐車場もありますので、ぜひお越しくださいね。
横溝正史疎開宅
住所:岡山県倉敷市真備町岡田1546
営業時間:10時~16時
定休日:月・木・金
電話番号:086-698-8558
子どもの成長を願う、雛飾り
雛人形は、子どもが健やかに育ち幸せになってほしいと願う親の祈りがこめられたもの。
たくさんの願いがこめられた雛人形をみて、筆者はとてもおだやかな気持ちになりました。
春の訪れを待ちわびながら、地域それぞれ特色のある雛めぐりをしてみてはいかがでしょうか。
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