第14回 倉敷春宵あかり(2021年2月27日~3月14日開催)~2年ぶり開催、美観地区を彩る優しい和のあかり
倉敷川沿いの河津桜が咲くころ、倉敷美観地区一帯を和のあかりで照らすイベント「倉敷春宵あかり」が始まります。
2020年は新型コロナウイルス感染症対策のため中止となりましたが、2021年は規模を縮小して開催。
幻想的な和のあかりに照らされる、夜の美観地区は必見です。
イベント開催初日の2月27日、夕暮れから着物をまとったモデルさんと美観地区散策をしました。
春の訪れを告げる、倉敷春宵あかりのようすを紹介します。
目次
「第14回倉敷春宵あかり」について
「第14回倉敷春宵あかり」の開催期間は、2021年2月27日(土)から3月14日(日)まで。
新型コロナウイルス感染症対策のため、ワークショップやコンサートなどは中止。規模縮小での開催となりました。
「新渓園あかり」は、土日のみ開催。
「和傘あかり」、「希莉光あかり」、「影絵あかり」は期間中毎日点灯します。
タイトル | 会場 | 期間 |
新渓園あかり | 新渓園 | 2月27日、28日、3月6日、7日、13日、14日 |
影絵あかり | 大橋家住宅、倉敷物語館、橘香堂美観地区店、大原美術館ミュージアムショップ、日本郷土玩具館、廣榮堂 倉敷雄鶏店、四十瀬屋小河原呉服店 | 2月27日~3月14日 |
和傘あかり | 倉敷川犬走りエリア | 2月27日~3月14日 |
希莉光(きりこ)あかり | 倉敷物語館 | 2月27日~3月14日 |
夜間はまだ冷えますので、あたたかくしてお出かけください。
歴史ロマンあふれる町並みを着物で散策
白壁の町並みにピッタリな和装での散策は、特別な気分を味わえます。
今回の着物は、倉敷美観地区入口近くにある「着物浪漫(きものろまん)」でお借りしました。
上品で粋なアンティーク着物や浴衣のレンタル・販売を行っている「着物浪漫」。
デニム着物、名古屋帯や児島帯を取り扱っています。
黄色の紬の着物、紫色の帯、春にピッタリな色合いでとても華やか。
手ぶらでレンタルできるので、地元のかたも気軽に和装を楽しんでみては?
着物浪漫
住所:岡山県倉敷市阿知2丁目23-1 2階
営業時間:10時~18時
定休日:不定休
電話番号:090-9502-4455
公式ホームページ:倉敷美観地区の散策をサポートする着物浪漫 | 和服のレンタル&販売 (kimono-roman.com)
リニューアルオープンした倉敷館でちょっとひとやすみ
約2年間の改修工事を終え、2020年2月にリニューアルオープンした、「倉敷館(観光案内所)」。
1917(大正6)年に倉敷町役場として建てられた洋風木造建築。
美観地区の顔とも呼べる倉敷館は、観光案内所と無料休憩所を兼ね備えた施設です。
「くらしき川舟流し」のチケットも、1階の観光案内所で購入できます。
2階は無料休憩所となっており、眺めもよく居心地がいい場所です。
取材した日は、季節の花が各所に展示されており、癒しの空間が広がっていました。
休憩や待ち合わせに訪れてみるのもいいですね。
(倉敷館の営業時間:9時〜18時)
倉敷川を艶やかに彩る、和傘あかり
18時過ぎになるとかなり暗くなってきました。昼間とは違った幻想的な雰囲気に包まれます。
和傘をランプシェードに見立てた「和傘あかり」。
赤、紫、緑、青とさまざまな色合いの和傘があたたかな光を灯します。
場所を移動して、川舟乗り場付近へ。
2021年は、日本郷土玩具館前から南側にも和傘が並びます。
和傘が飾ってある川沿いの犬走りは、立ち入り禁止エリアなので注意が必要です。
倉敷川に和傘と白壁の建物が映る、ロマンチックな景色にうっとり。まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような光景が広がっています。
伝統的な格子窓に浮かぶ、影絵あかり『春宵歳時記』
歴史ある建物の窓に映される「影絵あかり」は、美観地区一帯の7か所で見られます。
- 四十瀬屋小河原呉服店
- 大橋家住宅
- 橘香堂 美観地区店
- 大原美術館ミュージアムショップ
- 倉敷物語館
- 日本郷土玩具館
- 廣榮堂 倉敷雄鶏店
風車や和服姿の女性の影絵など。
それぞれの箇所で違う演出が障子に映し出され、春を感じさせる動く影絵を楽しめます。
影絵あかりを探しながら美観地区散策してみたり、一緒に撮影してみるのもオススメです。
繊細な造形とストーリーのある作品をじっくり鑑賞してみて。希莉光あかり
倉敷を中心に和のあかりをテーマとしたイベントを企画する「倉敷光作所」が生み出した、「希莉光(きりこ)あかり」。
倉敷美観地区で夏のお盆時期につるされた倉敷切子灯篭を夜のあかりとして飾れないかと考え、新たに生まれ変わって倉敷春宵あかりでお披露目されました。
今回(2021年)は、倉敷物語館の長屋門前に約30個の希莉光あかりと竹やスイートピーが並べられ、華やかな和の空間が見る人の心を和ませます。
四季をとおして、2羽の白鳥のようすを表現した「~ソラとユメの物語~」の希莉光あかり。
この作品は1個60時間をかけて制作されました。
この他にも大原美術館の丸窓や春の訪れを表現した作品など。どの作品も魅力的です。
筆者オススメの訪問時間は、18時30分ごろです。門が閉まる前に訪れてみてくださいね。
倉敷物語館は18時45分に門が閉まりますが、門の外からもあかりは20時まで眺められます。
モデルさんが手にしているのが、「切子ちょうちん」。倉敷光作所・斎館でのワークショップ(要予約)で作ることが可能です。
世界にひとつだけのオリジナル「切子ちょうちん」を作って、春宵散策をしてみるのも良いですね。
和の庭園を優しく灯すあかり。新渓園あかり
大原家の別荘として建てられた和風建築と庭園が見事な新渓園。
庭園をあたたかなあかりで照らす、「新渓園あかり」。
ライトアップされた庭園は、期間中土日のみの開催です。
無料開放されているので、四季折々の景観がみごとな庭園を縁側からじっくり堪能してみてくださいね。
「倉敷春宵あかり」の夜散策を終えて
モデルのおおたけ愛花さんとカメラマンの小野悟史さんに、「倉敷春宵あかり」散策を終えての感想を聞きました。
おおたけ愛花(モデル)ー着物を着る機会はめったにないので、すごくワクワクしながら撮影することができました。
また、綺麗な景色を見ながらの撮影だったので、自分の携帯でもたくさん撮りました!楽しく素敵な時間をありがとうございました。
小野悟史(カメラマン)ー温かい光に包まれた美観地区での撮影は、ホッと安心できる素敵なひと時でした。
みなさまも大切な人と一緒に春のお散歩にお越しください。
「第14回倉敷春宵あかり」は3月14日まで。
希莉光あかりの作者・須山さんは、「自分のこどもたち(作品)をみなさんに見て喜んでもらえて嬉しい」とお話されていました。
美観地区の景観に溶け込む、あたたかな和のイルミネーションイベント「倉敷春宵あかり」。
春の訪れを感じることができるこのイベントで、ゆっくりと癒しの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
写真/小野悟史(えんが和コミュニケーションズ)
▼イベント公式ホームページ
第14回倉敷春宵あかり (kurashiki-tabi.jp)
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