キニナッタ夏散策〜倉敷美観地区で見つける、ウツクシイナツ
かつて江戸幕府の直轄領「天領」として栄えた町・倉敷。
「倉敷美観地区」は、倉敷川沿いの柳並木や白壁の町並みが続く、岡山を代表する観光地です。
例年より暑い日が続く、2021年の7月。
涼やかな浴衣姿のモデルさんと、地元フォトグラファーさんとともに美観地区を訪れました。
テーマは、「倉敷美観地区で見つける、ウツクシイナツ」。
夏の美しい景観、伝統ある町並みの表情を感じながら散策したようすをお届けします。
目次
2021年夏、浴衣と倉敷美観地区
倉敷美観地区の中心を流れる倉敷川。
その倉敷川をゆったりと楽しめる「くらしき川舟流し」は、歩いて見るのとは違った視点から町並みを見渡せるのが魅力です。
今回の撮影は、倉敷美観地区にある「着物浪漫」さんで浴衣をレンタルしました。
モデルは、高校生シンガーのおおたけ愛花さん。
白地に涼しげな青の金魚をモチーフとした浴衣を可憐に着こなしていました。
まずは、「倉敷アイビースクエア」へ。
明治時代の倉敷紡績所(現クラボウ)本社工場の外観を残し、浦辺鎮太郎氏の設計で再開発された歴史ある場所。
文化庁より日本遺産構成文化財の一つとして認定された、ホテル・文化施設をあわせもつ複合観光施設です。
ツタ(=アイビー)のからまる赤いレンガが目をひく敷地内は、写真映えするスポットがたくさん。
青々と生い茂るツタが日差しを浴びてキラキラと輝き、夏の訪れを感じさせます。
撮影者が違うと、モデルさんの表情や雰囲気がずいぶんと変わって見えますね。
▼倉敷アイビースクエア内の中庭にある、幹周331cm、樹高約20mのきれいな円錐形の樹形をしたスギ科の落葉針葉樹、「メタセコイア」。
この立派な大木は、京都大学で種子から栽培された苗を譲り受け、1957年に移植したものです。
そよそよと風が吹き、緑の葉が揺れて。木陰では夏の厳しい日差しをやわらげ、心地よい時を過ごせました。
撮影時、敷地内の「アイビー学館」では、毎年恒例の「倉敷いぐさ祭り」が開催されていました。(2021年7月16日~8月15日まで開催)
期間によってさまざまな催しをされているので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
さぁ、次はどこに向かいましょう。休憩時間も必要ですね。
老舗の屋号が受け継がれる。「ヤマウコーヒースタンド」
倉敷川畔(くらしきがわはん)から倉敷アイビースクエア入口に向かう小道沿いにある、「ヤマウコーヒースタンド」。
創業100年続いた蒲鉾(かまぼこ)店「ヤマウ」から屋号を受け継ぎ、2016年にコーヒースタンドとして生まれ変わりました。
店内にはベンチ席もあり、美観地区散策の休憩で訪れるのにおすすめのスポットです。
エスプレッソマシン“LA MARZOCCO”で作られるラテや抹茶ラテが人気。コーヒー以外にもソーダやアルコールメニューも。
生搾りレモンとハチミツシロップを使用した「レモネード」や「レモンスカッシュ(炭酸)」は、夏のビタミン補給にピッタリ。
モデルのおおたけさんは、「メロンクリームソーダ」を注文。夏らしくていいですね!
しばらく店内の扇風機の風を浴びながら、休憩ができました。
大正ロマンを感じる「倉敷館」を眺めて
倉敷美観地区の中心部にある、観光案内所と無料休憩所を兼ね備えた施設「倉敷館」。
2020年にリニューアルオープンした、倉敷市指定重要文化財でもある洋風木造建築です。
1階では「川舟流し」のチケットの販売や、コインロッカー、自動販売機や公衆トイレ、2階には休憩スペースがあります。
その目の前には「中橋」がかかり、「倉敷館」と「倉敷考古館」を結びます。
中橋は美観地区のなかでも人気の定番撮影スポット。ここから眺める美観地区の景色も格別です。
浴衣姿のモデルさんと白い和傘が、時を超えて夏の情景に溶け込み、まるでタイムスリップしたよう。
倉敷川沿いには柳が並び、ゆらゆらとそよいでいます。
倉敷川沿いの柳と一緒に撮影。白の和傘に柳の影が映り、まるで模様のように。
「語らい座 大原本邸」の前では、つがいのコブハクチョウ「ユメ」と「ソラ」を見られます。
木々が水面に反射したなかをすいすいと気持ちよさそうに泳ぐ白鳥の姿はとても優雅です。
塗屋造の町家が立ち並ぶ、本町通りへ
最後は、倉敷川畔から北にある「本町通り」へ。
阿智神社へと続く参道や町家を改装したカフェや雑貨店、居酒屋などが立ち並ぶノスタルジックな通りです。
高品質な一級帆布のアイテムを取り扱う「倉敷帆布」のショップや、マスキングテープを販売する「如竹堂」などの雑貨店が並びます。
散策のついでに、お土産をこちらで購入するのもおすすめです。
夏の思い出に。そぞろ歩きが楽しい倉敷美観地区
夏の暑い日差しのなか、カメラを片手にゆっくり歩いてみました。
今回の記事で紹介したスポット以外にも、歴史情緒あふれる建物や場所はたくさんあります。
「ここ数年は訪れたことがない」という近隣のひと。
「コロナ禍のせいで訪れることができない」という遠方のかた。
この記事を通して、テーマである「ウツクシイナツ」の風景や、2021年夏の美観地区の一面が少しでも伝わればと願います。
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