第14回 真備・船穂総おどり(2023年7月15日開催)~4年ぶりの開催!心をひとつに
「ほーれ、ほーれ、どっこいしょ!」
華やかな衣装に身を包んだ真備・船穂地区の住民たちが、まきび通りを練り歩く「真備・船穂総おどり」。
倉敷市真備支所一帯で7月に開催されるこのイベントは、2023年に第14回を迎えました。
コロナ禍で3年連続中止が続いていましたが、2023年7月15日に4年ぶりに開催されました。
今年初めて企画された千歳楽のパレードなど、見所いっぱい!
復興すすむ真備町で開催された、暑さにも負けない活気あふれる夏イベントのようすを紹介します!
目次
「第14回 真備・船穂総おどり」について
2005年に旧真備町と旧船穂町が倉敷市に合併したことを機に、2007年から始まった「真備・船穂総おどり」。
2023年は、「真備・船穂地産地消&ふれあい祭り」も同時に開催され、船穂産のマスカットの販売も。
また、初の試みとして、真備町内三つの地区の「千歳楽(せんざいらく)」がまきび通りを練り歩きました。
特設ステージでは、吉備真備太鼓や竹のオーケストラの演奏が披露され、過去最大の34店舗の地元出店者たちの飲食ブースや縁日あそびなども。
クライマックスには約1,000人の住民たちが「真備と船穂でひと踊り」の曲に合わせて、元気よく踊り歩きます。
真備と船穂地区の住民が一体となって盛り上がるイベントです。
涼やかなフラダンスのステージ
真備支所の駐車場に設置された、ステージの催しは14時から。
15時過ぎは、マカナフラスタジオのフラダンスが会場を盛り上げました。
南国の衣装に身を包んだ少女たちが、じめじめとした昼下がりの温度にも負けずに笑顔を振りまきます。
大きなハイビスカスにギンガムチェックのシャツと短パンの衣装を着た少女たち。
息のあったダンスと愛らしい笑顔に魅了されるステージに、たびたび拍手が巻き起こりました。
過去最大の34店舗の出店!
ビンゴやくじなど、子どもたちが喜ぶブースに。
真備町の特産品の竹を使った、竹工房さんの竹細工の販売。
素隠居(すいんきょ)が渋うちわを持って、子どもの頭を叩く瞬間にも出会えました。
このうちわで頭を叩かれるとご利益があるといわれています。
焼き鳥やかき氷などの夏らしいグルメも気になりましたが、「枝豆天」を購入!
揚げたてアツアツ、表面はサクッと中はしっとりな枝豆天で小腹を満たします。
華やかな千歳楽と吹奏楽のパレード
真備支所から吉備真備駅前の「まきび通り」を歩く、三地区の千歳楽。
千歳楽とは、岡山県南西部の秋祭りに繰り出す太鼓台のことです。
真備町「呉妹(くれせ)」「二万(にま)」「岡田」の三地区の千歳楽が特別に披露されました。
「ドンドンドン」という軽快な太鼓の音に合わせて、太鼓御輿をかついで歩く伝統的な祭り行事です。
各地区を代表する若い男性たちが力強く御輿をかつぐ様子に圧倒されます。
次は、真備中学校の吹奏楽パレードへ。
先頭の中学1年生の2人が軽やかなステッキさばきを披露する後ろに、パレードの列が続きます。
リズミカルなメロディのパレードに、沿道からはたくさんの拍手が。
いよいよ、待ちに待ったクライマックスの総おどりへと続きます。
声援飛び交う。4年ぶりの1000人の総おどり
暑さも少しやわらぎ始めた、18時20分ごろ。
初参加の7団体を含めた計21団体、約1000人が踊る「総おどり」がスタート。
▼まるでタイムスリップしたかのような、優美な恰好が注目の箭田(やた)地区。
▼「みんなにありがとう」の横断幕を掲げた、薗地区。
2019年の総おどりは、雨が降るなか開催されました。
そして、待望の待ちに待った2023年。快晴のもと開催されたこの日は、心から嬉しそうな表情が見受けられます。
2018年の西日本豪雨を経て、5年経った今。
多くの支援をいただいたことへの感謝の気持ちをこめて、元気よく踊ります。
久しぶりの夏の恒例行事に、嬉しさでいっぱいの子どもたちが軽快にステップを踏む姿も。
徐々に暮れていくなか、踊りの列は絶えません。
▼今回初参加となる「高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所」のチカラ強いステップや。
▼「真備船穂商工会女性部」の緑色の涼やかな浴衣姿が目を惹きます。
▼おそろいの「総おどり」のTシャツを着た参加者たちも。
▼「まびシェア(災害支援ネットワークおかやま)」の息の合った踊り。
踊りを見守る観客たちは、踊り手の中に知り合いや友人を見つけて手を振り、「久しぶり~元気?」の声があちこちに行き交います。
一般飛び入り参加者の列を最後に、約一時間半の踊りは熱気さめることなく続きました。
心をひとつに。一緒におどろう
末政川にかかる有井橋が復旧し、小田川合流地点付け替え工事も着々と進む2023年の真備町。
4年前の雨降るなか、感謝の気持ちをこめて踊っていたようすと変わることのない光景がここにありました。
変わった景色もあれば、決して変わらない景色もある。
前を向いて一歩、一歩と進む、真備町。
4年ぶりの地域の交流のようすが、少しでも伝わればと願います。
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